あらすじ
山で死にかけた■■■■■は、目が覚めると少女になっていた。
ルシェラという名を与えられ、養母であるレッドドラゴン・カファルの庇護のもと、魔境・クグセ山に生きる。
だが山に戦火が迫るとき、ルシェラはカファルを守るため、失った記憶を辿って山を下り──。
1人と1匹は、本当の親子になれるのか。小さくも壮大な異種養子譚。
感情タグBEST3
ドラゴンの深い母性に痺れる
パーティメンバーに裏切られ死ぬところだった彼を、ドラゴンが拾う。
起きたら自分の名前を忘れ何故か女の子になっていて!
ドラゴンに育てられるという驚き。
設定が面白い。
話の運びもよくぐいぐい引き込まれ一気読み。
ドラゴンに撫でくりまわされ(舐め回されながら?)るように愛情をかけられ、魔物を狩れるよう鍛えられる日々。
ドラゴンはせっかく産んだ卵を失っていて、ドラゴンから付けられた名前はその子の名前だったようで、過保護なほどの母ドラゴンの深い愛情も何やら切ない。
一年がたち、山で迷った人を助けた縁から隣国がドラゴンを排除しにくるらしいと聞き、母ドラゴンを助けるべく山を降りることに。
子が心配な母ドラゴンも姿まで変えついてくる。
調べるなか、自分は大切な人のためにドラゴンの卵が目当てで山にきたこと、自分には大切な人がいたことを思い出す。
一方母ドラゴンは彼が卵を奪いにきたと聞いたにも関わらず、それよりも彼を子どもとしたことで人としての大事なつながりを奪って酷いことをしてしまったのではと思い悩む。
ドラゴンの愛情深さに痺れました。
そして隣国からのドラゴン討伐部隊が襲来。
お互いを思い合う親子愛に優しい気持ちになれるいいお話です。
コミックの方も面白そう。