【感想・ネタバレ】不自由な脳 高次脳機能障害当事者に必要な支援のレビュー

あらすじ

2015年に脳梗塞を発症し、高次脳機能障害と診断されたルポライターの鈴木大介と、長年リハビリテーションセンターに勤めた経験を持つ臨床心理士の山口加代子による対談を、日本臨床心理士会の協力を得て書籍化。当事者と心理師の目線から中途で障害を負うということについて語り、支援の在り方を問う。
高次脳機能障害者の日々の生活において、症状がどのような現れ方をするのかが当事者感覚をもって具体的に語られ、さまざまなエピソードには、神経心理学の視点からの解説も加えられる。目に見えない障害とも言われる高次脳機能障害の症状と、そこから生じる日々の生活上の困り感や心理的反応について、周囲の人が理解する手助けとなるよう構成されている。
心理職のみならず、リハビリに携わる専門職や福祉サービスの現場の人たちが支援を考える上で必須となる一冊。同じような困り感を抱える当事者やその家族にも読んでもらいたい。

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Posted by ブクログ

健常者だった方が事故で後天的に高次脳機能障害になりどのように生活が変わったのか、何が不自由で何が出来なくなったのかまたどのようの支援が必要か等当事者目線で分かりやすく書いてありました。

傾眠や感情のコントロールなどの症状、特に右凝視(左空間無視)の症状のことを知らなかったので勉強になりました。
物を持つ、本を読むために本を持つだけでも脳が指示して機能するためなのか集中力が低下したり疲弊してしまったりとあり驚きました。

もともと高次脳機能障害についての知識はほとんどなく高次脳機能障害の症状や困り事が自閉症に近いと聞いてその参考にと思って読み始めたのですが
ゼロ知識でしたが少し理解が進んだ気がします。
ご本人も元々ルポライターで言語化が得意な方なのもありパニックの状態を当事者からどのような状態なのかとてもわかりやすく興味深く感じました。
この方の他の闘病の本も読んでみたいです。

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2025年02月10日

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