【感想・ネタバレ】毒乙女～大正整形奇譚～ 4巻のレビュー

柴田bbb

「死にたくない…このまま終わるなんて嫌じゃ…！」地方の製糸工場で働く山野千代は、生まれつき化け物のような顔をしていた。虐げられる生き地獄のような日々を過ごす中で、千代は工場を燃やした犯人として手配されてしまう。しかし逃げた先の東京の地でも彼女は受け入れられず、彷徨ううちに車に轢かれてしまい――目が覚めると、千代は新しい顔を手に入れていた！――大正時代の東京。整形し手に入れた美しい華族の令嬢の自分。時代の荒波に翻弄されていく、少女の運命やいかに!?【第4話を収録】

[匿名 · ★★★★★]

全く同じ時は二度と訪れないこの人生の中で、かけがえのない仲間たちと少しずつ前へと進んでいく彼女の姿が眩しい。そこには苦しさや切なさも逃れがたく存在しているのだけれども、それはきっと大切なことなのだと思う。