【感想・ネタバレ】死なないセレンの昼と夜 第二集 ‐世界の終わり、旅する吸血鬼‐のレビュー

あらすじ

世界が滅びてから、もうずいぶんと経った。
ゆっくりと滅びゆくヒトの世界を眺めながら、その吸血鬼は今日も変わらず、旅を続けている。

もし、あなたがその姿を目にしたら、立ち寄ってみるといい。
荒野にサイドカーで現れる、お気楽に退屈な永遠を生きている「吸血鬼(ノスフェラトゥ)」を。
そして彼女が引いている、世界の終わりまできっとそのままの、オールドファッションなコーヒー屋台を――。

「一杯、いかがですか? ええ、面倒ごとでなければ、お付き合いいたしましょう」

人類が黄昏から夜へと至る時代、不死の少女が語り継ぐ、少し悲しくどこか優しい、ヒトの終わりの物語。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

【もし、世界が終焉を迎えても夜だけが答えを知っている】

荒廃した世界を不死の少女が駆ける物語。

昨日、今日、明日と、目まぐるしく変わる日常の中で、セレンは関わる人々の事はもう覚えていない。
過去を振り返る事もなければ、未来を憂う事もない。
旅をする吸血鬼であるセレンにあるのは、ひたすら今の積み重ね。
昼と夜とで、全く別の顔を持つ彼女は、少し悲しくて何処か優しい人々と出逢い、その力で救済していく。
時には慈愛に満ちたやり方で、時には狂気を孕んだやり方で。

風に吹かれながら退廃した時代を駆け抜ける彼女を待ち受ける物とは?

0
2022年07月12日

「男性向けライトノベル」ランキング