あらすじ
本書は「離婚のススメ」や「離婚マニュアル」ではない。実際に別れるかどうかはともかく、ふと「別れたい」「ひとりになりたい」と思ってしまう男の心象にフォーカスした社会分析である。ベースとなるのは、首都圏一都三県在住の40~64歳の男性2000人以上へのモニター調査。今まさに価値観の変化に直面しつつある男たちの、赤裸々な心の風景が浮かび上がる。ベストセラー『下流社会』で若い世代の現実を浮き彫りにした著者が、中高年男性のリアルに迫る!【目次】はじめに 人はなぜ離婚するのか?/序 孤立化する男性/第1章 別れたい男、別れたいと言われる男/第2章 別れた男/第3章 夫婦の地域格差/第4章 男たちはどうつながるか?/おわりに
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Posted by ブクログ
2012年発行。
『下流社会』の三浦展氏が、40歳~64歳の男性2000人ぐらいにアンケートを取り、データを基に考察した本。
データが満載で、さらっと2時間ぐらいで読める内容。 結局お金がないと結婚出来ないし、あってもリストラなどで無くなると離婚されるなど、現実の厳しさがすごい。 まあしょうがないですね。
ろくでもない女性に振り回された男たちのエピソードが、なかなか面白かった。
これからは男女ともに単身者が増え続けるので、その中でいかに心豊かに生きるかについてのヒントを得られる本でした。
Posted by ブクログ
離婚したい人と実際にした人について、様々な角度から分析した一冊。
彼の分析というよりも、彼の仮説に基づいて話が進んでいるように見えた。
結論も「離婚したい男は高卒が多い」とか、ごく平凡なものが多かった。
データが多かったので、多少のバイアスがあるにせよ、その点は面白かった。
Posted by ブクログ
うーん。確かに現在の結婚説活や子育ては正直しにくい。
どっかおかしい。。
結局、経済的に余裕があれば離婚したくない、っていう結論と「女性原理社会にせよ」っていうのはなかなか両立できないかなあ・・・。
離婚したくなきゃ、経済的に豊かになる「男性原理社会」で成功せよ、となってしまうような・・・。
読みきれてないのかな・・・。
Posted by ブクログ
男の目線から見る「離婚」に関する統計と考察。
ほぼほぼ意外性のあるデータではなかったが、最後の章の著者の見解は興味深い。
閉塞感ある日本社会の問題点と共通すると感じる。
長らく世間は男性原理にばかり目が向いていたが、そろそろ女性原理に立ち返ってもいいのではないか。
大賛成。最近の世の中は息苦しい。