あらすじ
よだれが出るおもしろさ、めしあがれ!
まんが『ドラえもん』の、”とっておき”の作品を集めた
大人気、傑作選コミックスシリーズ!
B6判サイズで、通常のコミックスよりも大きく、
作品を味わうことが出来ます。
今巻では、おいしくて珍しい食べ物が登場する名作を、
たっぷり収録しました。
「山のようなどら焼き」「増え続けるくりまんじゅう」
「牧場で育てたチョコレート」「ジャイアンシチュー」「百年後のおかし」…。
読むだけでしあわせな気持ちになること間違いなし!
人気料理コラムニスト山本ゆりさんによる、
ご自身の思い出とドラえもんの食べ物を重ね合わせた
愛とユーモア溢れる解説も特別収録。
<収録作品>
おすそわけガム/かがみでコマーシャル/箱庭で松たけがり/ドラえもんだらけ/自動販売タイムマシン/ツモリガン/ジャイアンシチュー/テストにアンキパン/目は口ほどに物を食べ/夢ホール/ありがたみわかり機/おかし牧場/自信ぐらつ機/バイバイン/クエ―ヌパン/恐怖のディナーショー/録験機で楽しもう/グルメテーブルかけ/食べて歌ってバイオ花見/やりすぎ!のぞみ実現機
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
食べ物の話をメインに構成されている作品。最後に料理コラムニストによる解説が書かれており、この内容が非常に興味深かった。「のび太が学校から帰ると必ずおやつを出しているお母さんのやさしさ」という言葉。その視点から『ドラえもん』を読んだことがなかったので新たな気付きを得ることができた。「おすそわけガム」の冒頭でピーナッツだけのおやつを見てのび太が「ほんとはよさんのつごうなんだよな」と話す場面がある。年齢を重ねた今だからこそ、"貧弱なおやつ"と受け取るのではなく"毎日おやつが置いてある有り難み"を感じ取ることができた。また、のび太のお母さんは、ピーナッツを袋のまま置くのではなくわざわざお皿に乗せている。少しでも豪華に見えるようにという"お母さんの優しさ"を感じる場面だと思う。
食べ物の話といえば「アンキパン」は欠かすことができない。学生にとって一番必要のないひみつ道具であり、結局は真面目に勉強した方が楽ということを植え付けられる話である。ドラえもんファンならアンキパンよりも楽に100点を獲れるひみつ道具を知っているので、そっちを選んだ方が楽だよね~笑という気持ちになる。
また、幼少の頃に恐ろしい話だと思ったのが「バイバイン」。どんどん栗まんじゅうが増えていき、最後は宇宙に送るという何の解決にもなっていないオチで終わる話である。話が壮大すぎるとツッコミつつ、人間はちょっと物足りないぐらいがちょうど良いということを教えてくれる話でもあった。