あらすじ
仕事・移動・生活……すべてがオンラインになった社会で、私たちはどのように働き、そしてどう生きるべきなのか?
また、通勤・出張や何気ない雑談を失い、アイディアが生み出しにくくなったと思う人も多いはず。
本書では、「ワーケーション」が創造性と生産性を両立する働き方の「解」として、個人・企業・さらには誘致する地方自治体の何を変えるのかを考察する。
Airbnb Japan 執行役員で、シェア×働き方のプロフェッショナルが、国内外の先進的な事例から、導入方法までを徹底解説!
人生100年時代を生き抜くヒントがすべてここにある。
さあ、仕事に旅をさせよう!
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ワーケーションとは、「休暇と仕事を混在させた時間を意識的に作り出す」ことで、創造力=クリエイティビティを引き出す一種の「仕掛け」なのです。 (第1章抜粋)
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【目次】
第1章:なぜ今、ワーケーションなのか
第2章:私たちが働く理由とワークスタイルの変遷
第3章:ワーケーションがクリエイティブな組織を創る
第4章:ワーケーションが地方を再ブランディングする
第5章:ワーケーションを効果的に実施するためのヒント
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分もワーケーションなんて生き方できたらなぁ…そんな思いから何気なく手に取って読んだ本。
コロナ前からそんな働き方ができたらいいなとは思っていたが、コロナにより、それがかなり現実の選択肢の一つにもなったようだ。
毎日殺伐とした満員電車に乗って、息の詰まる職場で夜遅くまで業務を「こなし」、くたくたになっている日々の中で、創造性が発揮されにくいのは、感覚としてよくわかる。そんななか、ワーケーションは新たな価値を生み出す創造性のカギに成りうるようだ。言われているように地方振興にもつながると思うし、何よりも人生により自由が得られる気がする。
いいなぁ、こんな働き方。
自分も働き方を自分でデザインしたい…。
複数の仕事でバランスよくポートフォリオを組む…か。そうしたいなぁ。
ちなみに、仕事は単に生活の糧を得る手段ではなく、身体的・精神的健康や自己実現を感じる手段として重要な意味を持っている、との一文があった。これらを満たしている人はどれほどいるかなぁ…。
Posted by ブクログ
ワーケーションって結局何なの?有給取ったら良くない?と、いくら考えてもメリットがわからなかったので手に取りました。
読んだ感想としては、うーん、言いたいことはわかったけど、やっぱり難しそう、という感じです。
コンサル、企画職のような、人たちには取り入れやすいのかもしれません。
リモート企業としてのツールの使い方については、勉強になりました。
確かにチャットは便利だけど、仕事の妨げになることもしばしばあると感じています。
Work from anywhere という考え方は、場所だけでなく時間の制約も取り払われることも含まれるとのこと。
子育て世帯にとっては、時短勤務だけでなく、朝早くから働いて中抜けして夜も働いてと言うやり方ができたら働きやすくなりそうだと感じました。
以下、内容のまとめです。
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この本ではワーケーションの定義を
「非日常の場に、勤務時間中に、自発的に滞在して仕事・余暇をすごすこと」としている。
研究者の多くが、「個人の発想や創造性は、その人の移動距離に比例するメールする」と述べている。
そこで、ワーケーションは、クリエイティビティを発揮するための重要なカギとなる。
ワーケーションは、休暇と仕事を混在させた時間を意識的に作り出すことでクリエイティビティを引き出す「仕掛け」である。
リモート企業として成功するためには、非同期のライティング文化に移行する必要がある。
図表を中心とした資料は、見る人によってギャップが生じやすい。書面でのやりとりを大事にすることで、タイムゾーンの異なる人々とコラボレーションできる。
チャットのような口語形式中心の社内コミニケーションを文書形式中心のものに変えることで、私たちの仕事をリアルタイムかつ相互に妨げる機会を減らすことが可能となる
リモートワークにより、孤独を感じることがデメリットとなる。
そこで、ワーケーションと言う非日常の場所での仕事をビジネスプロセスの中に意識的に組み込むことで、社員との新しい関係性を構築する。会社に依存させない。
会社は、労務管理を時間ではなくタスクで管理するように移行すべき。
評価については、組織の枠を超えた360度+顧客からの評価に基づくシステムを採用すべき。
バケーション先で、暮らすように仕事をすることで、地域貢献にも寄与することができる。
新しいニーズを充足したり、スキルを活かして仕事を行うことが可能になる。
ビジネスのオンライン化が進んでいくと、自分の思考とは異なる情報へのアクセスが難しくなる。セレンディピティーが生まれにくくなる。ワーケーションはこれを促す仕掛けを作ることが重要。
宿泊を伴わない、都市型ワーケーションはセレンディピティーを誘発すると言う観点においては、有効な働き方。