あらすじ
間違いだらけの
エネルギー論・環境論に騙されるな!
「CO2フリー」「カーボンニュートラル」が日本を衰退させる!
環境先進国・日本よ、欧米に引きずられる愚を犯すな!
電気自動車礼賛、ガソリン車排斥は中国の策略だ!
トヨタ社長の勇気ある正論に耳を傾けるべきだ
日本の独立には原発・石炭火力発電が必要だ!
日本を襲う危険な「環境テロリスト」の罠
「日本の国土、売ります」でいいのか? 国防崩壊を見過ごすな!
このままでは、中国共産党が「第二のGHQ」になってしまう
(著者からのメッセージ)本書の目的は、日本が生き延びる方法について考察することです。そのためには、まず第二次世界大戦の二の舞を踏まないこと。エネルギー不足で墓穴を掘らないことが非常に大切な鍵です。危機は迫っています。日本人が白昼夢から目覚めることを願ってやみません。
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気づくきっかけに
テレビのニュースでは出てこない、旨い話の裏にある問題が提起されています。例えばエネルギー関連の章では、「脱炭素」「脱原発」「クリーンエネルギー」などキレイな言葉に隠れ、安定供給・低コストが脅かされるばかりか、敵対的な国家を利する結果になっていると指摘しています。耳をふさぎたくなるイヤ〜な内容ですが、日本の置かれている状態に気づくきっかけになると思います。
Posted by ブクログ
コロナ騒動の真っ最中で、恐らく会社への出勤も制限がありリモート勤務を余儀なくされている時に読んだ記憶がある本です、部屋に放置されてある本を整理に目処がついたなと思った矢先に見つけた本です。
この本の著者の川口女史は、このような本を人としては異色の経歴(ピアノ科卒業)をお持ちの方ですが、ドイツにお住まいでドイツから見た日本について、今までに何冊か本を書かれています。機会は無いかもしれませんが、川口さんのピアノ演奏もお聞きしたいと思っています。
以下は気になったポイントです。
・バイデン政権になって米国はイランとの核合意(イランの核開発を黙認)したので、イランと欧米の間は一瞬修復されるかのように見えたが、2021年4月に、突然ウラン濃縮濃度を60%に高めると発表し、核合意はにわかに破綻した、60%とは、もうすぐ原爆を作りますよと合意したようなもの(p23)
・抑止力として日本でも核を持つという意見は、日本の政治家の間で意外と強かった、それを何が何でも阻止しようとしたのが米国であった、エネルギー不足(米国が圧力をかけてウラン入手困難)と核攻撃のジレンマの中で妥協されたのが「核の傘=米国は日本に核を持たせないために、米国の核を抑止力として日本を守ることを決断」であった(p27)
・日本は2012年、外国人登録法を廃止した、それまでは外国人登録原票で管理されていたが、今は日本人と同じく、住民基本台帳で管理されている、法務省から自治体に移管された(p69)
・日本が、皆保険制度に踏み切ったのが1961年、それほど豊かでなかったのに、政治家や官僚は、なんと志が高かったのか。アメリカが今もって達成できない素晴らしい制度が、すでに60年前、日本で完成した(p71)
・ガソリンやディーゼル車をEVに転換していくと、人も部品もノウハウも、これまで高度な技術を駆使して部品の改良に励んできた優秀な関連産業も」、ほとんどが必要なくなってしまう、そうなれば日本の産業は間違いなく地滑り的に解体されていく(p100)
・あまり知られていないが、EVの完成時に行われる充放電の検査では、1台につき平均家庭の1週間分の消費電気が、ただ無駄になる(p108)
・水素を電源にするということは、電気を水素に変え、水素をまた電気に変えるという二度手間で、その間に多くのエネルギーが失われる(p116)太陽光にせよ、風力タービンにせよ、設備の製造に多くの化石燃料を使う、発電の変動分を補うためには、たいてい火力発電所が必要になる、また太陽光パネルや風車の廃棄の際のエネルギーが問題になり始めている(p117)
・キャノングローバル戦略研究所によれば、猛暑も豪雨も山火事も温暖化のせいでないし、台風は今も増えておらず、シロクマは減っていない。寒さによる死亡の方が、暑さによる死亡よりもはるかに多い、2050年にCO2をゼロにしても気温は0.01度も下がらず、豪雨は1ミリも減らないとしている(p126)
・コロナ禍で世界的に産業が停滞したため、CO2の排出は減ったが、2021年3月末にWMO(世界気象機関)が発表したところによると、去年の表面上のCO2濃度は、過去360万年で最も高かった(p131〕
・2020年ドイツの発電電力量の構成比では再エネルギーが4割を超えて、それを賞賛する声が日本でも上がった、ただ問題なのは、再エネが常に消費電力の4割を支えているわけではない、休日など電気の需要が少ない時に天気が良ければ、太陽と風の電気で系統が満杯になり、ドイツは仕方なく、ただのような値段でその電気を国外に出すことになる。大停電を回避するために。引取り手がない時には、お金をつけて買ってもらうこともある、それでも余ると、発電者に補償を払って、発電停止を要請する(p137)
・日本の電気自由化は2016年から電気の小売が自由化、2020年4月には、ついに「発電」「送電配電」「小売」が完全に別会社になった(p145)
・2008年にノーベル経済学賞を受賞した、ポール・クルーグマンは、市場を自由化してはいけない3つの領域として、「医療・教育・電力」をあげている(p147)
・本当に環境のためかと思う事として、1)バイオマス発電は、家庭ごみで賄っているように聞いていたが、木を切って作った木材チップも使っていて、日本ではほとんどそれであり、熱帯林まで切っているケースもある、2)EVのリチウムイオン電池、環境に良いEVのために、原料のリチウムやコバルト需要が増加している、コバルトは放射性物質である、スマホが5-10グラムに対して、タブレット30グラム、ノートパソコン100グラムに対して、EVは10-15キロである、環境団体はこれを言わない(p159)
・ウランとプルトニウムを使用済みの核燃料から取り出し、もう一度燃料(MOX燃料)にして使うおうというのが「原子燃料リサイクル」である、これは超高度な技術で誰もができない、再処理は誰がやっても良いものではなく、本来は核保有が認められいる米露英仏中の5カ国のみ、例外的に日本ができるのは、米国が特別に認められているから(p172) 日本の再処理工場では、取り出したプルトニウムにウランを混ぜてわざわざ不順にして、原爆が作れないようにしている(日本が開発した技術)、六ヶ所村のウラン濃縮工場では、年間合計20数回の査察が入る(p173)
2021年8月10日読破
2025年5月28日作成
Posted by ブクログ
政府はカーボンニュートラル推進(火力発電・原発を無くしガソリン車を廃止)としながら電気不足を火力発電に、ガソリン車に頼っている現状、ノーベル経済学賞ポール・クルーグマンは市場の自由化をしてはいけない分野は教育、医療と電力であるという。教訓から言えることは世界の潮流に流されず独自の「電力エネルギー」に関して正しい数値と根拠で対処しなければ経済発展もないと言う。「歴史の検証を怠るな」「エネルギー対策を正当な根拠とデーターで構築せよ」(決してカーボンニュートラル世論に突進する事なく自国の技術を高める)、更に国防意識と外国人に対する規制(入国・移住・不動産売買・医療保険)など国民の税金の浪費と都市問題での混乱を招く前に早々に設ける必要があると言える。驚愕な言葉は「日本を倒すのに武力は入らない。この国は住めば乗っ取れる」(外国人に対する不動産の自由・移住の自由・無償医療)と言う事実だ。