あらすじ
TikTokでフォロワー190万人(2021年5月時点)を超し、
今、最も注目されるクリエイターの一人であるケチャップ。
そんな華やかな姿とは対照的に、
これまで躁うつ病・パニック障害・自律神経失調症を患い、
決して理解されることのないさまざまな悩みや葛藤とともに生きてきた。
2020年2月、TikTokにて初めてトランジションの動画を発表。
ちょうどコロナ禍の自粛と相まってフォロワー数は日に日に増加した。
そして、自分のやりたい表現ができる生活になると、不思議と病気の発症も抑えられた。
「もっと普通の生活をしなさい」
「派手な浮く格好はやめなさい」
「精神疾患は普通じゃない。心が弱いだけ」
そうした「間違った正義」を押し付けられた、これまでの日々。
誰もが憧れる大人気クリエイターとなった今、
そうした「普通」の価値観に悩まされるすべての人に贈る
自身初の自伝的エッセイ。
他人に合わせて群れるのではなく、正しいのはいつも自分。
本書でありのままの人生を赤裸々に告白し、悩める人々の未来を拓く。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
病気による苦悩を曝け出した、告白型エッセイ
ケチャップさん自身の病気・性格と向き合う姿勢や、「同じ病気で苦しむすべての人の希望でありたい」という心意気がとても勇敢でかっこよかったです
読者(ファン)に寄り添うことで、それぞれが“孤独じゃない”んだという安心感を与えてくれました
Posted by ブクログ
自分はtiktokをまったく観ない為、この本を読む前にYouTubeで作者のケチャップの動画を少し観てからこの本を読んだ。まず動画がカッコよすぎてびっくりした。トランジジョンというジャンルらしく、編集がうますぎる!音楽のセンスもいい(自分がEDM好きであるから余計に)、そして青の世界観で統一されどこか現実離れした世界にも感じる。初めて観たし、自分にとって新しい体験だった。
・
動画の感想ばかりになってしまったが、本の感想に移ろう。内容は躁鬱病やパニック障害、自律神経失調症を患っている人がtiktokと出会い、現在の地位を築くまでの自伝個性を大事にしたいと思いながらも、嫌われないようにすることも同時に意識して生活していた作者の気持ちがすごい理解できた。幼少期に体験した出来事が自分も同じような体験をした事で親近感を持ったのかもしれない。または、自分も意識していないが、自分自身も個性を大事にしつつ嫌われたくないとどこか感じているのかもしれない。途中読んでいて辛くなる場面もある。特にリストカットの話はすごく身の毛がゾワっとした。しかし、筋金入りのオタクの心の内を読めたのは面白かった。偏見だが、不登校の子はオタクが多いと思っている。何故、不登校になってしまうのか、その心のうちが見れたのは少し勉強になった。心の病気と向き合う上で大切な事を作者の実体験を基に書かれている。好きな事に出会い、自分を大切にすることの大切さ、何かを追求する面白さがこの本には詰まっていた。この本を読んでから自分も何かしてみたい!という欲求に駆られる。同じ病気に苦しむ人、ケチャップのファンの人は一度読んで欲しいと思う本だ。