あらすじ
大雪であらゆる都市機能が麻痺するなか、1億円の賄賂疑惑の渦中にある大物政治家の孫娘が誘拐された。被害者宅に張り巡らされた盗聴器に一歩も身動きのとれない警察。追いつめられていく母親。そして、なぜか前日から流される動物たちの血……。二転、三転の誘拐劇の果てにあるものとは!? 連城マジック炸裂の驚愕ミステリー。「このミステリーがずごい!2003年版」ベスト10ランクイン。
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Posted by ブクログ
ある雪の日、誘拐された少女。
盗聴器でその母親と警察を縛る犯人。
母親が追い詰められるのがいたましい。
そして、少女の祖父には本当に頭に来てしまった。
なんてやつなんだろう。
それが全ての元凶なんじゃないの。
離婚した両親を、少女はどう思っていたのか。
幼い心にどんな傷をおったのだろう。
事件も一筋縄ではいかない。
警察の様子をうかがう記者の役割はなんなのか。
真相が明らかにされたかに見えてからの展開がまさに連城作品の真骨頂。
あの心がせつない。
Posted by ブクログ
花瓶で一気に高まる緊張感と続く怒涛の展開にハラハラドキドキ
たまたま雪の降る日に読んだので楽しかった
しかし元妻に対する気遣いは一切ないところにサイコパス味を感じるわね
Posted by ブクログ
埼玉県のとある住宅街で、交通が麻痺するほどの大雪の中、収賄疑惑のかかっている大物政治家の孫娘である幼女の誘拐事件が発生する。
被害者宅には犯人によって盗聴器が仕掛けられ憔悴しきった幼女の母。なかなか身動き取れない警察捜査班。肝心な事を何故か言い忘れる隣人のおばさん。報道規制を掻い潜り怪しい動きを見せる新聞記者。
一癖も二癖もある登場人物たちの心理描写で繰り広げられる事件の結末はいかに。冷静に読まないと混乱必死の多重ミステリ。