【感想・ネタバレ】十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる 3のレビュー

あらすじ

突如異世界へ転移した日本人・トールは、気づけば九年の月日を過ごしていた。
彼は麗しき美貌と聡明さを持つワケあり双子・ユーフィとメーリィと出会い、彼女たちと共に気ままな旅をしながら、訪れた先で様々な大波乱を巻き起こす日々をおくっていた。
次なる旅先として、吸血鬼の隠れ里フラウハラウへ向かった三人は、吸血鬼の始祖から危険な旧文明の遺跡攻略と、太陽聖協会の創始者が書いたとされる始経典の回収を依頼される。
しかしトールたちは経典を巡って勇者パーティーと争奪戦になり、トールと同じソロBランクにして序列十九位「百里通しのファライ」と決闘をすることになってしまう。
さらには諦めていた地球への帰還方法と、世界の危機に直面したトールの選択とは――!
「転移して十年目に、世界を救う大仕事か……。――主人公にでもなった気分だ」
赤雷を駆使する最強冒険者と頭脳明晰な美人双子の気ままな冒険譚、これにて大団円!!

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Posted by ブクログ

大団円!

地球でも孤独で、異世界に転移しても孤独だった青年が、仲間と家族を得る物語。

今更ながら主人公、なんて本人は言っているけど、がむしゃらに歩んで出来た道は、明らかに英雄の道で、本人にその自覚が無かっただけだと思う。
チート級の強さを持ちながら、いつ転移してしまうかもしれないと、不安に苛まれ続け、だからといって不貞腐れて閉じこもることなく努力し続けたからこそ、好奇心に貪欲で向上心溢れる双子と渡り合う事ができたのだよな。

肩を組んで並べる相手が、最愛の人になる。
最高じゃないか。

世界を救った三人組は、これから気ままな旅にでる。
一人の異世界人と双子という組み合わせから、三人組のパーティ、もしくは三人組家族になった彼らの旅は始まったばかり。どんな旅を繰り広げていくことになるのか、そこはもう語られないのだろうけど、知りたいなー。

出会いで変わる人生。
でも、出会いだけでは変わらない。トールも双子も、出会いに至る道程で、懸命に努力して自分を高め続けたからこそ、この大団円があるのだと思う。

欲を言うなら、もうちょっとハラハラ要素が欲しかったかな?
トールが強すぎるし、双子が優秀すぎた。

でも、面白かった。
そう言って本を閉じられる物語だ。

0
2025年10月11日

Posted by ブクログ

吸血鬼の隠れ里フラウハラウで歓迎されてから、依頼を受け始祖経典をとりにダンジョンへ。
ダンジョン発生の原因が世界の衝突にあることを知り、獣人のいるサヤラ霧海に地球につながるダンジョンが発見される。
ダンジョンを永久封印するための最終決戦。

0
2022年03月31日

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