あらすじ
授業を行うのは最初の10分だけ!
残り時間は、子ども一人ひとりに合ったペースで自由に学習に取り組め、
どの子も勉強を嫌いにならずに学んでいける「自由進度学習」のススメ!
1人で学ぶ子、友達と協力しながら学ぶ子、先生に質問する子、グループで協力しながら問題について考える子など、学び方も自由!
学ぶペースも学び方も自由なのに、毎週の漢字小テストは平均点が90点以上!!
「すべての子どもがのびのび楽しく学べる空間を作りたい」と考える著者が行う、
「自由進度学習」の実践のすべてを大公開!
■子どもが全力を出せる「めあて」の立て方
■次の学習に確実にいかしていける「振り返り」方法
■それぞれの子どもに必要な「宿題」の出し方
など、授業にすぐ取り入れられる工夫が満載!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コロナ以前の取り組みのエッセンスを、コロナ禍の混乱期の学習でもうまく活かしたことを、短期間でまとめていらっしゃる。基本的な信念がしっかりされていると、どのような状況になってもブレない。
Posted by ブクログ
大切にしたいマインドとやってみたい実践がたくさん。今年度中にノートにまとめて来年度から早速実践しよう。
・ミニレッスン▶︎「ギリギリ達成できない」目当てを立てる▶︎学習▶︎ふりかえり の授業の流れをパターン化する
・めあてを公開する
・「めあてが達成できたか」のふりかえり
・「全問正解」をほめない。学習する1番のねらいは、自分のわからないポイントを明確にすること。
・間違えた問題を記録する
・全員のめあてとふりかえりを確認する
・全力を出したくなる声かけ。ゲーム形式で集中する授業始め
Posted by ブクログ
蓑手章吾:子どもが自ら学び出す!自由進度学習のはじめかた
いつも大変お世話になっている方で、考え方も話し方も子どもたちとの接し方もすごく温かくて大好きな先生の一冊。手に取ってみました。
「学級の子どもたちは、学びを楽しんでいるか。」
「教師にできることは何なのか。」
「基礎基本の定着はどうするのか。」
ということを考えさせられる一冊。
新型コロナウイルス蔓延により一斉休校となった学校現場。至るところで「学びを止めるな!」という言葉が叫ばれていた。学校に来なければ学ばない、宿題が出なければ学習しない子どもたちの姿があったのも要因の一つだろう。だからこそ、多くの学校からは大量のプリントを課題として渡し「学びの保障」としてきたはずだ。
本当にそれでよいのだろうか。
私たちにできることは大量の宿題を印刷して、時間割を配って「学ばせること」なのだろうか。
やらなきゃいけないからといって思考停止している場合ではない。今後このような事態が起きたときのためにどう備えるかを考えなければならない。
この本はその不確定で不安定な未来の学び場を明るく照らすものでもある。賛否両論あるだろうが、これが全てではない。学習法の一つとして、吸収していくことが大切である。
何かに偏るのではなく、さまざまな背景をもつ子どもたちを見ている我々教員だからこそ、一人一人に届く実践を散りばめていきたい。
子どもたちも実践を通して、新しい「自分」に出会い、「自分」を知り、成長していくことになるのだ。
「勉強が楽しみ!」と入学してくる子が、「勉強つまらない。やりたくない。」と思って卒業していく現状を、教員はもっと重く受け止めないといけない。
大人になってから、自分で深めたりまとめたりするのって(大変かもしれないけれど)楽しいこともあるじゃないですか。それを小学校段階からでもできるはず。
このレビューを書いていて、自分に特大ブーメランが返ってきたので、私も教師の役割や学びのデザインをもっと考えていこうと思う。
まだ読んだことのない人は、是非一度手に取ってほしい。語り合いましょう。
Posted by ブクログ
学級、学年レベルでも取り組み始められる内容。本のタイトルの「はじめかた」に偽りはない。「任せるだけで勉強に夢中になる」「小テストのクラス平均90点以上!」の言葉には飛びつかないでほしい。
特別難しい実践も載っていないし、「ここは自分だったら」と批判的に読める部分もある。著者が一教諭としてしっかり実践されてきたものだからこそ、同じ目線でがんばる気持ちをもらえる良書だと感じる。
Posted by ブクログ
「個別最適」は今後数年間違いなくキーワードとなっていくので、このような授業形態があるということを知り、実践できるようになっておかなくてはいけない。
自由進度学習がどのようなもので、どう進めていけば良いのかとても読みやすい構成で書かれている。
しかしながら、後半三分の一は一斉休校の際の対応、タブレット端末を活かした自主学習の取り組みなど、欲しい情報ではなかった。
そうではなくて、どこからスタートしていけば良いか?どんな難しさがあり、そこにぶつかったときどう対応していけば良いか?など、もっと具体の説明が欲しかった。
また、個人的にこの授業形態が子どもの力を引き出す最善の形だとはどこか思えない部分がある。
ここを考えるきっかけにもなった。
Posted by ブクログ
[読書]4 自由進度学習のはじめかた 蓑手章吾(2021)
序章 なぜ今、自由進度による自己調整学習か?
第1章 まずは「学び観」をアップデートしよう!
第2章 さっそく「自由進度学習」をやってみよう!
第3章 自由進度学習がうまくいく!成長実感がもてる学び
第4章 休校期間、オンラインでつないだ3か月の事実
積読だったけど、「自由進度学習ってどうおもう?」っていうくろせねーさんの授業のお話を聞くのを機会に読んだ。
子どもの多様性を大切にすることが困難な日本の教育システムの打開策を探している方にオススメいたしにゃす。
何年か後、ここに書いてあることが普通になっている未来はあるのだろうか。
ここに向けて自分はどんな努力の仕方をするのだろうか。冬休み中に考えてみようと思いにゃした。
#ふなどく部
Posted by ブクログ
従来の一斉授業スタイルではなく、個々の実態に応じて進める授業スタイルについて書かれている。「学び合い」と似ていると感じた。ただ実際に行うにあたって、ゲームや絵を学習とすることに関しては、教科学習との兼ね合いをしっかり考えないといけないと思う。
・適度な、そしてチャレンジングな緊張感を持っている場「ストレッチゾーン」にいることで成長できる。→発達の最近接領域?
・ミニレッスン10分→めあて記入5分→それぞれに合った学習20分→振り返り10分
・ぎりぎり達成できないめあてを立てる。
・めあて宣言、答えは裏に
・自分で丸付けまでする。
・振り返りにて、スピード→集中力、正答数→正確性をはかる指標
・正答率+理由、間違えた問題を書かせる。
・どこがわからないか説明できるように。
・自分の予想や前回の点数と比べる。
・テスト日予告(やってる!)+ドリルはテストまでに提出
・自問ジャーナル(その日の挑戦、成長、忘れ物の理由など)を毎日書き、メタ認知を促す。
⭐︎2015年OECD調査…30歳以上の学習している人の割合1.6%(日本)
Posted by ブクログ
この本の出版に合わせて、行われていたオンラインセミナーを視聴していれば、その内容の復習感覚で読むことができます。
オンラインセミナーの中でも度々言われていましたが、本書は「考え方」をメインに書いた本です。
自由進度の方法について詳しく書かれた本ではありません。
だからこそ、本書を読んで、自由進度にすぐ取り掛かろうとするのは危険かも。
自分も現在進行形で自由進度学習に取り組んでいますが、自らの教育観を問い直し、向き合わなければ自由進度学習の中で教師も子どももしんどくなるときがあると思います。
そういった自らの感を問い直してくれる本だなと思います。