【感想・ネタバレ】林原めぐみのぜんぶキャラから教わった 今を生き抜く力のレビュー

あらすじ

デビュー以来、さまざまなアニメ作品で、数多くのキャラクターの声を担当してきた、声優・林原めぐみ。
どのようにそれぞれのキャラクターたちと向き合ってきたのか。
そして、彼や彼女たちからどのような思いを受け取ってきたのか。
作品や演技、アフレコ現場などに関するエピソードに加えて、
読んだ人が今を生きていくうえで、ちょっとしたヒントになるような……
そんなメッセージを随所に込めて、書き下ろされた一冊。
漫画家やクリエイターから寄せられたイラストやコメントも収録。

◇80年代に教わった
青い服の女性 忍部ヒミコ アルフレッド・ヨードカス・クワック 春日エリ 早乙女らんま クリスチーナ・マッケンジー
◇90年代に教わった
バカボン ミンキーモモ パイ/三只眼 夏目温子(ヌクヌク) 天野あい 幻海(若年期) ナナミ・シンプソン 藤宮紅葉
綾波レイ リナ=インバース 里穂子 ティラ・ミス ライム ムサシ フェイ・ヴァレンタイン キャナル・ヴォルフィード 灰原哀
◇00年代に教わった
恐山アンナ 稗田倉子 天使恵 パプリカ/千葉敦子
◇10年代に教わった
ルーン=バロット 若狭 桜沢翠 ロンパース レベッカ 白面の者 みよ吉 六道乙女 才賀しろがね(ほか) フローラ

特別寄稿(敬称略・掲載順)
神志那弘志
高橋留美子
岸義之
高田裕三
桂正和
貞本義行
神坂一
あらいずみるい
北川みゆき
冨安大貴
安田周平
一石小百合
湯山邦彦
青山剛昌
武井宏之
西森博之
安野モヨコ
尾田栄一郎
雲田はるこ
藤田和日郎

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

ネタバレ 購入済み

レジェンド声優の濃密な歴史本

林原めぐみさんの声優人生集大成となる本です。1986年から約30年以上、第一線で活躍した人の目線からキャラクターや作品、製作者の方々とどう向き合って学び、経験したかを濃密に書かれています。約38作品について記載されており、また複数の製作者達のコメントと多角的に複数作品の話を1冊の本で読めるのは豪華だと思いました。版権元の協力企業数と製作者の多さが、林原めぐみさんの実力と実績、信頼と評価の凄さがわかります。

この後の文章は雑談です。レジェンド級の声優本は恐らく稀でアニメや声優の背景をより、深く知りたい人にはかなりお勧めです。声優業で生活できる役者は声をあてるコンテンツの数で決まってしまうため、主要約300人程と言われており、人気商売に見えます。昨今アイドル的な色が濃くなり、アニメもワンクールで約3ヶ月で消費され、声優の入れ替わりと作品の消耗が激しく、厳しい業界に見えました。その中で林原さんは10年,20年長期に1つのキャラクターを演じてるビックコンテンツの作品を複数演じられており、レジェンドです。
林原さんは声優、声優の歌手活動のエンターテインメントの市場を広げた先駆者の1人です。今の時代、大きな企業や事務所に縛られない仕事も可能になり、個人の実力次第で、個人の裁量が受け入れられるつつある時代ですが、自身の裁量で働く社会人としてもパイオニアな気がします。声優にチャレンジする当初、声優がダメだった場合のリスクを考慮し、声優の養成所と両立して看護師免許を取得されております。声優業が軌道に乗って、自身の裁量で仕事するために個人事務所を設立されております。好きな=仕事が異なり、挫折する人もいますが、声優という厳しい職人の業界で長年生き抜いてきた人の人生、学べる、知れるのは大変貴重でした。何度も読み返して、理解を深めようと思います。

0
2021年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

筆者が1980年代から現在までに演じたキャラクター目線で感じ取ったことをまとめた本
これだけ長く続けられるのってすごいな

0
2021年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1980年代のデビュー作「めぞん一刻」で二つの台詞を言うところから始まり、2010年代の「キャロル&チューズデイ」で「ちはやふる」で抱きしめあった女性キャラクターの声の主が同じ坂本真綾さんで、また抱き合ってますね、と笑う話で終わる。
そのように年代順に紹介されるので、作品は知っていても、そんなに古い作品だったのか、その声は林原さんだったのか、と思いながら読み進めた。
人間は嘘をつくものだ、という話が幾度となく出てきて、1〜4まで例をあげ、人間は“自分自身に“嘘をつくものなのだ、というのが印象的だった。
そのように疑心暗鬼になりつつ綾波レイを演じたとか、原作者に林原さんは少しアンナでしょ?と指摘され〜
綾波レイを演じる際に悩み、人の心を深読みした結果、多少のプロファイリング能力が身につき、自分を大きくみせる人、謝りながら反省していない人、同じことを繰り返しそうな人、などその人の言葉や行動から嘘の根幹を感じ取る。
〜ようになったらしい。p177

前半は各キャラクターの表現の仕方、後半は女の艶の出し方に悩まれていたのが読んでいて共感し、息苦しくなった。昭和元禄落語心中では、女の色気を参考にすべく夫から日本映画のアダルトポルノを紹介してもらったという話や、椎名林檎さんにプロデュースされて水をかけられて撮影した話など面白かった。

0
2024年04月28日

「趣味・実用」ランキング