あらすじ
小説を音楽にするユニットとして、「夜に駆ける」を筆頭に2020年一番の話題となったYOASOBI。2021年1月6日に待望の1stEPが発売。そこに収録された新曲「ハルカ」の原作小説をビジュアル小説化!
著者は放送作家・脚本家としてもお馴染みの鈴木おさむ。鈴木おさむが紡いだ感動ストーリーに、「えっびっ」などのスタンプで超人気クリエーターとなり、「ハルカ」のMVも担当した伊豆見香苗が描き下ろしたイラストで新たな息吹を吹き込む。
YOASOBI「ハルカ」の別視点で繰り広げられるマグカップと遥の物語。
monogatary.comにて発表された「月王子」を大幅加筆し、新たなエピソードが加わり、さらなる感動を呼ぶ。
~あらすじ~
「あの日、雑貨屋で僕を拾ってくれてありがとう。
遥の幸せが僕の幸せだから」
『星の王子さま』を真似た「月の王子さま」のイラストが描かれたマグカップは、雑貨屋の片隅でずっと売れ残っていた。しかし、遥は「おもしろい」と買っていく。その日から、月の王子さまマグカップと遥の時間が動き出した。
初恋、受験、失恋、そして結婚出産。長い時間を重ね、育まれていくマグカップの愛。遥もどんどん愛着が湧いていくが……。
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いつも遥をそばで見守り支えてくれるいい関係。久しぶりに本を読んで泣いた。
YOASOBIさん、やっぱりいいなって思う一冊。
新しく環境が変わる時期、心ソワソワしている人に読んでほしい絵本。優しい時間。
Posted by ブクログ
絵本でこんなに感動できることってなかなか無いですよね。
人生のつらいことと嬉しいことが交互に描かれていて変に美化されていないから誰にとっても響くと思います。
絵本ですが全く子ども向けではなく、人生経験を積んでからであればあるほど面白いんじゃないかなと思います。
脳内で「ハルカ」が流れるので感動が増しました。
Posted by ブクログ
YOASOBIの曲『ハルカ』をYouTubeのMVで知り、観て聴いて、気づいたら何度もリピートしていました。涙がとまらないくらい、優しい絵と音楽で、このお話を作られた鈴木おさむさんと可愛く愛おしいタッチな絵を描かれた伊豆見香苗さん、そして何よりこの作品に出逢わせてくれたYOASOBIの方々に感謝の思いで溢れました。
こんなにもシンプルに、純粋に、王道的に。短い話の中で人間という人生を、人との愛だけでなく、モノ(コップ)に対する愛と、モノから人に対する愛を描かれていて、疲れ切った現実世界に対して、ちょっと一呼吸落ち着かせてくれる──そんな作品に思えます。
私はサン=テグジュペリの『星の王子様』が本当に大好きですが、月の王子様も大好きです。この優しい気持ちをいつまでも忘れず、大切にしたいです。
泣ける
YOASOBIさんの「ハルカ」を聞いて気になり購入
曲の方も涙ものでしたが、本の方がもっと深く掘り下げられていて、さらに感動しました。
ハルカママ…割れたコップは金継ぎとかしたらまた使えるから!!!捨てないでぇぇぇぇぇ😭
ずっとずっと大切に使ってくれええ😭
Posted by ブクログ
鈴木おさむさんの著書で紹介されていたので、手に取る。絵本としては文字も多く、大人が読んで感動する作品。誰にとっても「マグカップ」のような存在があれば、救われることもあるのだろうと思った。
Posted by ブクログ
「この王子さまが一緒に頑張ってくれたから受かったんだよ」
あの時さ、嬉しかったよ。
泣きそうだったよ。
でもせっかくのリンゴジュースが
薄まらないように
涙をこらえたんだよ。
「遥、おめでとう!」
って言って、
僕を持つ遥の親指を抱きしめていたよ。
ヒロキ、頼んだぞ。
これからママの横でママのことを守ってやるんだ。
一緒に笑って、一緒に泣いて、
一緒に怒って、また、一緒に笑って。
僕の代わりにママのことを
ずっとずっとずっと
守ってあげてくれよな。
月の王子さまが遥を見守る、応援する言葉が暖かくて優しい
色使いで気持ちの移り変わりがわかりやすいな。「、」の使い方でゆっくりじっくり読ませてるのかな。絵本のあたたかさに癒された
Posted by ブクログ
YOASOBI「ハルカ」の原作小説「月王子」を、作者の鈴木おさむさんが加筆修正したもの。
MVのイラストを担当した伊豆見香苗さんが絵を担当。
売れ残りのマグカップを「面白い」購入した、1人の女性の人生と成長を、マグカップ視点から見た物語。
昨日入手してから、何度か読んだ。
何度読んでも、胸が詰まる。
とても素晴らしい物語である。
ただ1点。
非常に個人的な事柄なのだが、子どもたちにおろすことを想定していたため、「ふりがな」がなかった点については残念と思っている。
Posted by ブクログ
私が大好きなYOASOBIのハルカの原作が読めるのを今か今かと待ち遠しく思っていたので、読めて嬉しい。
コップが温かな愛情で女の子の人生の楽しい時も辛い時も優しく見守ってきたことが伝わってきて、心がじんわりと温かくなってきた。
絵が可愛い