【感想・ネタバレ】バイバイ、ブラックバード<新装版>のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本屋さんで買ってもらった1冊!
本当は別の読みたかったけど、予算オーバーしそうだったから文庫本で我慢、、、

伊坂幸太郎作品にしては今まで読んだものよりちょっと違った感覚だったなΣ('◉⌓◉’)
今まではミステリーでこことここが繋がるんだ!って発見が面白かったけど今回はちょっと不思議なお話だったな\(//∇//)\

不思議な感覚もだけど星野くん、、、
五股ってすごいな( ゚д゚)
一度に五人の全然タイプも性格も違う女性と付き合うとは( ・∇・)
確かにそういう人もいるけれど、、、

そして自分がいなくなるからってちゃんと五人の女性とお別れする誠実さがあるならちゃんと一人の人と付き合わんかい(ㆀ˘・з・˘)
って思ってしまった笑

星野くんも星野くんだけど、そんな星野くんと付き合ってた女性達もまあまあ個性的だったな⊂((・x・))⊃

そして最後にやっぱり気になるな、、、
あのバスってどこに向かうんだろう(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
金銭問題で乗る羽目になったみたいだけど、あのバスが気になる!
そして繭美も最初と最後で心入れ替えた?ってくらい変わったね( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

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2024年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

約10年前に単行本で既読。
この小説は再読。

以前にも書いてるが、続編ができそうなストーリーだなと。
でも、解説の野崎歓さんが書かれているように、続編を作らず、この余韻に浸った方が良い小説なのかもしれない。

最終章で読み終わった時、なんだか涙が出ちゃった。
人はこんな状況下でもコミュニケーションをとっているうちに、一緒に過ごすうちに、相手のことをわかろうとする。

繭美は、過去にいろいろあっただろう。
それを乗り越えて、辞書にそんな言葉はねーよと黒く塗りつぶしてきた。塗りつぶす度に何かを蓋をするように強く生きてきたように思う。

繭美の口調が、マツコ・デラックスさんに似ている感じで、私の頭の中ではセリフが全部ずっとマツコさんの声だった。

この小説は、太宰治の未完の『グッド・バイ』を完成させるというお話からできたらしい。
伊坂流の別のストーリーとはなったけど、主人公の田島、偽の妻役キヌ子のイメージをもってきて、たくさんの女性と別れていくところは同じ。

この後、『グッド・バイ』を読んでみたが、えーこんなに短くで、未完で終わってるのか!という感じ。面白くなってきてるのに、こんなところで終わるなんて!という。
だから、未完を完成してほしいという依頼がくるのはすごくわかるなぁ。
こちらの、田島とキヌ子のコンビも面白い。

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2023年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最期まで読んでも結末は見えない、けれども読み終わった後にモヤモヤ感が残らない、爽快な読後感がまさに伊坂氏らしい作品だと感じました。

私が読んだ文庫版には伊坂氏のロングインタビューも同梱されておりました。伊坂氏の執筆のスタンスを覗くことができ、そちらもぜひおすすめしたいです。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

巻末に伊坂さんのロングインタビューが掲載されていて興味深かった。

本作は「ゆうびん小説」という珍しい方法で発表された作品であり、太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」を完結させないか?という編集の提案から始まったという。

結局はオマージュとして伊坂幸太郎の新作となったらしいが、伊坂作風が好きなので良かったと思う。

伊坂さんの自己分析も的確すぎた。

「ちょっと変わったキャラクターとそれに振り回される人がいて、登場人物たちのやりとりが楽しくて、いろんなところに張ってある伏線が少しずつ繋がっていき、要所要所で「ああ、そうなんだ」とはっとする感じ」

正に!これが全部好き!

本作は主人公の星野が『あのバス』に連れて行かれるまでに5股をかけた彼女たちにお別れを言いに行く話なのだが、各話に伊坂風味が散りばめられていて非常に面白かった。

『あのバス』への案内人(悪役)として描かれる繭美のキャラも抜群にいい。
巨漢不美人。
「私の辞書に◯◯の文字はない」という言い回しがあるが、実際に辞書を持ち歩き自分の人生にない言葉は取消線を引いている。
星野の憎めない性格に段々と情が移っていく様などもいい。

物語の終わり方も含みがあって良かった。

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2024年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

星野一彦が5股出来る理由は最後の繭美の行動が全てでしょうか。

星野ちゃんも充分魅力的ですが、彼女の生い立ちが気になるのでスピンオフとして覗いてみたい気持ちです。

ラストは多くは語らず物語が続いている、これまたいつもの好きな感じでした。

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2023年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。それぞれの出会いの仕方があり、それぞれ個性的な関係がある。パンになりたいには泣けた。最終章も繭美との関係性に感動した。全部を通して繭美の存在と言動がkeyと言うか、一番楽しめたところかもしれない

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2023年04月03日

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ネタバレ

最後だからみんなに挨拶って五股もかけてるのに律儀だなと思った
あのバスに乗らずに済んだらいいなと思った

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2024年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊坂幸太郎は及第点だ。
期待を裏切らず、かといって超えてくることもない。分かりきった展開を丁寧に書くことに長けている。

「バイバイ•ブラックバード」はその作家性が顕著に現れている。この物語は、主人公星野一彦が何者かにバスで連れて行かれる前に(おそらく死か何かの比喩表現)、5人の恋人たちに別れを告げるという太宰治の「グッド•バイ」を彷彿とさせる内容になっている。一見面白そうな内容に思えるが、実際そんな事はない。1人の恋人に別れを告げ、別れ、別れを告げ、別れ、を延々と繰り返す平坦な物語だった。

しかし、それでも飽きることなく読み続けることができた。登場人物が魅力的なのである。5人の恋人に別れを告げるクズこと星野一彦はなんやかんや憎めないやつだし、訳あって同伴する繭美は、ワンピースのビッグマムを連想させる性格に難のある化け物であるが物語を1人で動かしてしまう力があり、スパイスであり愛すべきバカである。この2人がいたからこそ同じことの繰り返しにそんなに飽きる事もなく完読することができた。この本の帯に『これは最も伊坂幸太郎さんらしい作品である』と書かれていたがまさにその通りである。伊坂幸太郎が好きならきっとハマるはずだ。

最後にこの本を読む前に太宰治の「グッド•バイ」を読み、読後にこの本のタイトルの元になったマイルス•ディヴィスの「バイバイ•ブラックバード」を聴くことをおすすめする。

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2023年11月22日

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