【感想・ネタバレ】バイバイ、ブラックバード<新装版>のレビュー

あらすじ

星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気「上品」──これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。ふたりのなんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー 。<特別収録>伊坂幸太郎ロングインタビュー。

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Posted by ブクログ

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5股をしていた主人公が付き合っていた女性たちと1人ずつ別れ話をしに行くお話。(ブッチャーみたいな女性と一緒に)
出会う頃のエピソード、別れ話のあと少しストーリーが展開される。
読書目線では繭美といる時間が長かったので、彼がどのように女性の心を開くのかという部分を見せられたように感じました。
5話の女優女編がお気に入りです。

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2025年04月05日

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ネタバレ

テンポが良い。
星野さんの気持ちが常に真っ直ぐであることに真摯さを感じるが、繭美が5股を思い出させてくれる。憎めない無自覚の悪人と、自分のルールを曲げない悪人が、5人の女性に見え見えの嘘で別れを告げていくコミカルながらも切ない話。
乳癌の結果はきっと良かったんだろうな、バイクにきっとエンジンがかかっただろうな。かからなかったら繭美は自分のルールの範囲ギリギリで他の方法を探してくれるだろうな。

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2025年01月14日

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とにかく繭美がすきすぎる!!
何度読んでも飽きないし、全てのエピソードを残さず好きになれる今までで1番好きな本!!
個人的に1番好きなのはエピ1とエピ4とエピ5。
出だしでラーメン出てくるの衝撃すぎるし、星野さんクズだなって思っても嫌いになれない。

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2024年09月14日

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星野のような性格の人は自分の身の回りにはおらず、星野という人物に興味を持ちながら読むことができた。別れを告げるという同じ目的の話が続のに読み飽きない!

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2024年08月09日

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ネタバレ

本屋さんで買ってもらった1冊!
本当は別の読みたかったけど、予算オーバーしそうだったから文庫本で我慢、、、

伊坂幸太郎作品にしては今まで読んだものよりちょっと違った感覚だったなΣ('◉⌓◉’)
今まではミステリーでこことここが繋がるんだ!って発見が面白かったけど今回はちょっと不思議なお話だったな\(//∇//)\

不思議な感覚もだけど星野くん、、、
五股ってすごいな( ゚д゚)
一度に五人の全然タイプも性格も違う女性と付き合うとは( ・∇・)
確かにそういう人もいるけれど、、、

そして自分がいなくなるからってちゃんと五人の女性とお別れする誠実さがあるならちゃんと一人の人と付き合わんかい(ㆀ˘・з・˘)
って思ってしまった笑

星野くんも星野くんだけど、そんな星野くんと付き合ってた女性達もまあまあ個性的だったな⊂((・x・))⊃

そして最後にやっぱり気になるな、、、
あのバスってどこに向かうんだろう(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
金銭問題で乗る羽目になったみたいだけど、あのバスが気になる!
そして繭美も最初と最後で心入れ替えた?ってくらい変わったね( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

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2024年06月11日

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主人公のどうしようもなさが良い
各章ごとに同じ流れをなぞるけれども、それぞれ面白いのが良い

終わり方やあのバスについて明記せずこちらに想像の余地を与えてくれるところが私は好き

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2025年09月12日

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連作短編

5股していたおとこが各編で女性に別れを告げて最後を迎えるストーリー

伊坂幸太郎先生は浮気男をかいても嫌悪感が出てこないのが不思議

繭美が強くて魅力的
豪快なキャラクターだが、これまでの人生で不要だと思ってきたことを名の通り辞書から消してきた、その言葉の中には他の人を助ける言葉のほとんどが消せられていて人生の過酷さを感じさせた。
(具体的なストーリーとしては幼いころに強姦?されていたことを匂わせといた)

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2025年08月17日

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ネタバレ

五人の女性との別れ話と、それにまつわる出来事。
五人目の女性との別れの際、「パンになりたかった」の話を回収する流れ、サイボーグのマネージャーも涙したこと、それを表現ではなく繭美の会話から伝わるのもよかった。
繭美も最初は怪物扱いで最後まで怪物だったが、最後に救おうとする姿もよかった。

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2024年09月10日

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最期まで読んでも結末は見えない、けれども読み終わった後にモヤモヤ感が残らない、爽快な読後感がまさに伊坂氏らしい作品だと感じました。

私が読んだ文庫版には伊坂氏のロングインタビューも同梱されておりました。伊坂氏の執筆のスタンスを覗くことができ、そちらもぜひおすすめしたいです。

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2024年05月11日

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巻末に伊坂さんのロングインタビューが掲載されていて興味深かった。

本作は「ゆうびん小説」という珍しい方法で発表された作品であり、太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」を完結させないか?という編集の提案から始まったという。

結局はオマージュとして伊坂幸太郎の新作となったらしいが、伊坂作風が好きなので良かったと思う。

伊坂さんの自己分析も的確すぎた。

「ちょっと変わったキャラクターとそれに振り回される人がいて、登場人物たちのやりとりが楽しくて、いろんなところに張ってある伏線が少しずつ繋がっていき、要所要所で「ああ、そうなんだ」とはっとする感じ」

正に!これが全部好き!

本作は主人公の星野が『あのバス』に連れて行かれるまでに5股をかけた彼女たちにお別れを言いに行く話なのだが、各話に伊坂風味が散りばめられていて非常に面白かった。

『あのバス』への案内人(悪役)として描かれる繭美のキャラも抜群にいい。
巨漢不美人。
「私の辞書に◯◯の文字はない」という言い回しがあるが、実際に辞書を持ち歩き自分の人生にない言葉は取消線を引いている。
星野の憎めない性格に段々と情が移っていく様などもいい。

物語の終わり方も含みがあって良かった。

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2024年05月02日

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ネタバレ

5股をかけていた一彦が、出所不明の狂暴な女、繭美に付き添われ、相手の女性一人一人に別れの挨拶をしてまわる現実離れしたストーリー。
はじめから終わりまで、繭美の凄まじい破壊力が風通しよく、一彦の憎めない幼稚さが心地よく、伊坂幸太郎ならではの世界観でした。
軽快なテンポとユーモラスな言い回しはさすがです。謎が謎のままというのが、やっぱり物足りなさを感じてしまいますが、そういう作品の楽しみ方もあると思います。

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2025年05月24日

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主人公 星野一彦が〈あるバス〉にの 乗り得体の知れない場所に連れて行かれるまで5股をかけていた女性たちに別れの挨拶に行く話。

それぞれの女性毎に新鮮味のある出会いと別れがあり、監視役として巨漢女性の繭美が監視役に就く。

内容としてはいたってシンプル。
最終的に〈あるバス〉がなんなのか、どこに連れて行かれるのかは読者の判断に委ねられる。

最初に出てきた「似合わないけど高価なもので着飾るか、似合うけど安価なもので着飾るか」のくだり通り、身の丈に合わない生活は身を滅ぼすことをかなりポップに伝えてくれる。

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2024年12月20日

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繭美の辞書に人助け、救い、助っ人の文字はなかったけど、何とかその言葉を探そうとして必死になってる姿はかっこよかった。
有須睦子の話は感動した。なんだかんだで星野くんは5人の恋人の利益となっていて、過小評価している星野くんに皆にとって大事な存在だということを繭美は気づかせてあげたかったんだと解釈した。

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2024年11月28日

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どこかで明かされるであろう「あのバス」の正体と星野のやらかしを楽しみに読み進めたのに、結局そこは明かされず終わってしまったのが残念に感じてしまった...
私はスッキリ終わる本が好きだな〜と思ったけど、読後の解説とか伊坂さんのインタビューを読んで、そういう小説もある、自分で想像する楽しみ方を学んだ気がする。
登場人物が泣いている理由は読者しか知らない、って展開素敵だな〜!

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2024年08月15日

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