あらすじ
「実践しやすいだけでなく、子どもたちが元から持つ道徳の力を引き出す方法です!」等、感嘆の声が続々。
「道徳読み」とは教科書の読み物教材を徹底活用した、どの教科書でも使える授業法。準備物はありません。教科書と鉛筆、そして考える頭だけ。
「道徳読み」は5つのパートで構成されます。
1、普通に読む
2、道徳読み(道徳さがし・道徳みつけ)をする
3、みつけた道徳を発表する
4、登場人物に通知表を付ける
5、自分を省みる
本書では「道徳読み」の基本から実践までを1冊に収録。実践パートでは、おなじみの教材を使った授業が、学習指導案から実際の授業のながれまで全学年分掲載されています。
【目次】
Ⅰ 「道徳読み」の基本
1 道徳の基本的な考え方
①道徳脳で教材を読む/②心は自分から/③第二の天性を豊かにする/④他人には優しく。自分には?
2 「道徳読み」の方法
①普通に読む(通読)/②道徳さがし・道徳みつけ/③発表をする/④通知表を付ける/⑤省みる(自分の心に落とす)
3 評価(子どもに対する評価)
①「特別な教科 道徳」の評価/②「道徳読み」での評価
4 「道徳読み」の効果
①子どもへの効果/②広がる目/③教師の教材分析力がつく
Ⅱ 「道徳読み」の実際
1 学年別・授業実践
第一学年 「はしのうえのおおかみ」
第二学年 「七つぼし」
第三学年 「ヒキガエルとロバ」
第四学年 「ブラッドレーのせい求書」
第五学年 「手品師」
第六学年 「ブランコ乗りとピエロ」
2 「道徳読み」をより豊かにするために
Ⅲ「道徳読み」に困ったらQ&A
コラム●「道徳読み」と学級づくり
① 子どもを観る視点にする/② 5分間の小さな「道徳読み」/③「法治」と「徳治」
【著者】
広山隆行
1972年島根県生まれ。
島根大学教育学部卒業。
同大学大学院教育学研究科修士課程修了。
1998年より島根県公立小学校教諭。
現在、島根県松江市立大庭小学校教諭
・「学研教育みらい」平成32年度版「道徳」検定教科書編集委員
・季刊誌『教師のチカラ』(日本標準)準編集委員
【主な著書・編著・共著】
『小学校高学年(低学年)困った場面の指導法』(単著・明治図書)
『子どもが変わる局面指導(Ⅰ・Ⅱ)』(編著・日本標準)
『とっておきの道徳授業(Ⅰ〜Ⅹ、12〜15)』(共著・日本標準)
他、多数。(
横山験也
元小学校教師。 1954年 生まれ。
1977年 千葉大学教育学部を卒業後、千葉市の小学校に24年間勤務の後、
コンピュータのプログラミングを習得し、算数ソフトを開発。
1999年 千葉市教育委員会主催の千葉市教職員研究発表会で優良賞を受賞。
2009年 株式会社さくら社を設立し代表取締役に就任。
現在、アフリカの子どもたちに向けたICT教材を使った算数教育に尽力中。
また、道徳教育にも造詣が深く、新しい道徳授業法「道徳読み」の提唱者でもある。(刊行時点)
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Posted by ブクログ
道徳読みは、1時間の授業のねらいを達成するためのものではなく、自分の人生において、道徳を見つけ考えさせるためのものである。
大変勉強になりました。
Posted by ブクログ
広山先生らしい切り口。よく筑波に来て、二瓶先生と話してた。っぽいなあという一冊。道徳科で、こんな学習過程をやってしまう発想がすごい。
授業の実際と授業を終えてがあり、授業づくりに、とても参考になる。どちらかというと、軽い文。軽いから、わかりやすいし、書き出すために創造力や語彙力が必要だったろうと思う。
道徳科で、道徳読みをこどもたちが身につけて、見方、考え方を共有することで、深い学びにつながていくというもの。道徳科に限らず、これからの学校では、こういう流れになっていくんだろう。でも、見方、考え方を共有させるって、すごくたいへん。
なーるほど、と思ったよ。