【感想・ネタバレ】友達以上探偵未満のレビュー

あらすじ

忍者と芭蕉の故郷、三重県伊賀市の高校に通う伊賀ももと上野あおは、地元の謎解きイベントで殺人事件に巻き込まれる。 探偵好きの二人は、ももの直観力とあおの論理力を生かし事件を推理していくが!?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公が女子高生2人組だったり随所に挟まれる言葉遊びも合って、麻耶先生の作品の中では比較的ライトな読み心地でした
……と思っていましたが、最後の最後でやられましたね
テイストは違えど紛れもなく摩耶豊作品でした

仕掛けの斬新さも健在で、作中で語られる「ホームズ・ワトソン論」も相まって本格ミステリ愛に溢れた作品だと思います(犯人の動機はかなり大味ですが笑)

0
2024年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 3編目が一番面白かった。同時に一番つまらない部分ーーというか飽きる箇所がいくつかあった。でも、この話の中盤くらいから好みの話になって来て、更にこれを踏まえて読むと、前2編の味わいも結構変わって来ちゃうんじゃないか、とすら思う。面白い仕掛けだけど、こんな隠し球最後まで取っておくのは勿体ない。取っておいたからこその衝撃/得心があるとも言えるけど。
 基本的には、児童書を彷彿とさせる設定とやりとり。学生が、そんな動機で、殺すかよ(17文字)とは毎回思うし、ワイダニットはもう少ししっかり描いて欲しかった。ハウダニットも今ひとつ腑に落ちない。
 また特に前2編は、女子高生のやりとりのはずなのに、おじさん臭かったり、逆に無理して「らしさ」を出そうとしているように見えたりする箇所があったりする。
 探偵にとってワトソン役とは、他者とは、みたいな話をもっと中心に据えればもっと好きだったのかも知れない。語り手としてあおが登場しない2編を、3編目を読んだ状態で読み返すとどう感じるかは非常に気になるところ。いつか読み返したい。

 ただ、殺すという字をあてておいて、そうじゃないというのはずるくないかな、と思った。

0
2021年05月16日

「小説」ランキング