【感想・ネタバレ】君ノ声 6のレビュー

あらすじ

記憶を取り戻した一成は、仲間たちに自身の耳について告白する。
しかし、一成と七名の能力を知ってもなお、仲間たちの態度は変わらなかった。
一成と七名の間を引き裂こうとしたクロードの心からの謝罪を受けた七名はクロードを許し、和解する。
そうして、ふたりが穏やかな生活を過ごし始めたある日、元諏訪部家従者の塔真が一成の前に現れて──!?

純愛を極めた大正恋物語、ここに完結!!

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時は大正。
他人の心の声が聞こえる京極一成は、その能力を活かして商社を経営し敏腕社長と言われています。
しかしその能力のせいで人の裏表を見せつけられること も多く、人を信じることができなくなっていました。

一成は、資産と人脈目当てに大地主の諏訪部家と縁談を結ぼうとするのですが、相手の令嬢は声を出して話すことができませんでした。
しかし一成は、心の声だけ聞いていれば良いのでむしろ楽なのでは!?と考えて縁談を進めようとするのですが、実際に会ったななからは何の音も聞こえてこなかったのです。

戸惑う一成は色々な手段でななの心の声を聞こうとしますが、どうしても彼女の心の声は聞こえません。
心の声が聞こえないと、嘘にも裏切りにも気づけない。そうなると夫婦生活を送るのは難しいと、一旦は婚約破棄をしようと思うのですが、諏訪部家でななが虐げられている姿を目撃し、思わず助け出してしまうのでした。

しかし、ななは話すどころか文字を書くこともできないことが発覚します。
唯一自分の名前は書けたのですが、それは「諏訪部 名無」というあまりにも衝撃的なものでした。
ショックを受けた一成は、
「粗末に扱われることを許すな 不幸に慣れるな 負けるな」
と声をかけます。
そして、「名無」ではなく「七名」という新しい名前を付けてあげたのです。

勢いではじまった二人の生活ですが、実は七名にも秘密があり…。

ある意味こじらせ男子の一成ですが、性根は優しいのだな…と思える部分が随所に感じられ、その不器用な優しさにきゅんが止まりません!
七名の手を引いて連れ出すシーンなんて、まるで白馬の王子様のようですが、照れて赤くなっているのが可愛くてたまりません…!!
声を出して会話することができず、文字での意思疎通もできず、心の声も聞こえない。八方塞がりでありながら、なんとか七名とコミュニケーションを取ろうとする一成。
優しさ大洪水です。

虐げられてきた女性がスパダリ要素のある男性と出会い幸せになる物語は、昨今人気のジャンルです。
この物語も似た構造ではありますが、コミュニケーションを取れない二人がすれ違いながらもどう距離を詰めていくのかという部分にスポットが当たっており、一味違ったラブストーリーと言えます。

今まで虐げられてきた七名ですが、一成と一緒にいることで少しでも心が癒えて幸せになって欲しい!!と願います。

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ネタバレ 購入済み

涙があふれてしまった

感動で涙が出てしまう最終巻でした。
一成と七名の幸せなゴールが見られて読者としても幸せです。
たくさんの苦労を乗り越えて結婚式を迎えられて本当に良かった。
蝶子さんをはじめ、二人を取り巻くキャラ達も皆、優しくて気持ちの良い人ばかり。
一生懸命な頑張りがあってこその幸福なんですね。
心が温かくなるお話でした。

#ハッピー #泣ける #感動する

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2024年02月27日

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