あらすじ
「普通の人」が社会を変えるには
強権的なリーダーが幅を利かせる世界で、私たちはいかに抵抗しえるのか? 平和運動に軍事的戦略性を持ちこんだジーン・シャープの非暴力闘争論を足掛かりに、とりたてて勇敢でも立派でもない「普通の人」が社会変革に携わる方策を明快に提示する。「100分de名著」の番組テキストに、日本の平和運動家や非暴力闘争についてを加筆して構成。身近な抑圧や服従から抜け出すための実践的ヒントも満載の一冊!
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Posted by ブクログ
ロシアのウクライナ侵攻や、イスラエルのパレスチナ襲撃などに対して、何か日常でやれることはないのか?と思って手に取りました。
「日常から始める抵抗論」「普通の人が社会を変えるには?」などの文字で、その方向性で良いのかと思ったのですが読み始めたら思っていたのとちょっと違いました。
この本で初めてジーン・シャープの非暴力理論を知りました…。
実際の国でシャープの理論を元に独裁体制を打倒していたということも知らなかったです…。
さらにコスタリカの軍力放棄の話も…。
自分が本当に知らないのだなとしみじみ思いました。
本の中で触れられていましたが、外部圧力?での第9条の存在が無関心の日本人を醸成したのだろうというのは納得しました。自分たちで獲得していった過去がないから、周りの外国に対しての関心が薄いのがベースにあるのだろうなと…。危機感のなさというか。
自分は危機感があって、知らない人たちを否定したいわけではないです。
自分のこの考え方や周りへの認識の程度が、生まれ育った国、環境の影響を受けているということがわかったのが興味深く面白かったです。
新書化するのを躊躇ったそうですが、そのおかげで私は出会えたので感謝です。