あらすじ
ニュースサイト「TOCANA」の連載をメインに、「アリエナイ理科ポータル」「ブロマガ」「mitok」「ラジオライフ」に掲載されたアリエナイ医学系記事50本を再編集し、1冊にまとめました!
闇に葬り去られた医学の黒歴史を、薬理凶室の知の怪人・アルマジロ男が語り尽くします。
前書き(一部抜粋)
医学は商売や宗教や政治に利用され続けています。
現代でも医師が監修とか推薦とか謎の研究成果を根拠にした商品が売られていますが、
「コレは健康に良い」「コレは有害」と何かの話題に出てくるたびに微量でも入っていれば健康食品で薬なので欲しがり、
微量でも入っていれば毒物で完全拒否の善悪二元論でしかモノを考えられない残念な人たちが多いのが実情です。
毒を正しく使えば薬となり、薬を間違って使えば毒となります。
毒か薬かは、完全にその時の人間の都合です。
人間に無害または低害で細菌・ウイルス・がん細胞などに、毒物として作用するものを「薬」と呼んでいるだけなのです。
【主な収録コンテンツ】
●巻頭Topics
ブルーベリーが目に効く説の実態/ 「コーラを飲むと骨が溶ける」説って?/リアル『JIN-仁-』がいた!5,000人の未熟児を救った男/
わざと病気にさせる闇医者のお仕事/前立腺マッサージの科学/日本を糖尿病から救ったインスリン研究者/強制射精の世界
●闇の医学史
チェーンソーは医療機器だった!?/精液の味見は研究行為/性病なら不合格…東大入試のチ○コ検査/性医学者による変態性欲の研究/
「女子学生肉棒治療事件」とは/ 「トライ・アンド・エラー」は時代遅れ/自作人工呼吸器で子供を救った男達/麻薬と密輸の科学
●裏基礎医学
アミバ様が新しい秘孔を発見したら医療特許で儲けられる?/先発薬とジェネリック医薬品の違い/使用期限切れの薬は飲むべきか否か?/
はじめての滋養浣腸ガイド/アリエナイ処女喪失/お股がピンチ! 魔法少女の職業病/非処女は罪?世界の狂った処女厨達/
性欲とホルモンの関係/キンタマ解剖学講座/食人鬼を見分ける方法
●世界の奇病・難病
薬も過ぎれば毒となる…ドラム缶ビールで鉄分過多に!/古代から存在していた…うつ病の歴史/ロリ巨乳の悲劇/記憶喪失の治療法/
会いたくて会いたくて震える人のための…恋煩いの治療法/電磁波の影響でがんになる説 …など
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
普段あまり注目されることのないマイナーな医学や科学の歴史をわかり易く紹介した本
【こんな人におすすめ】
医学の歴史に興味がある人
医学の雑学に興味がある人
アリエナイシリーズで医学的な部分をまとめたもの。いくつかのカテゴリーに分かれている。
医薬を通した社会の話であったり、迷信の間違いであったり、学習法や精神的な部分まで興味を引くような話題が集まっている。
下ネタを扱う記事が多めだったり麻薬やドーピングなどアングラな部分も扱っていたりと記事によっては読み手を選ぶかもしれない。
目次をみて興味をそそられたものを見るだけで良いとおもう。
個人的には人工呼吸器の木の肺や未熟児用の保育器、インスリンの量産化などの記事が面白かった。
先生の経験まで赤裸々に…
動画勢の方には既に周知の『合法昔話』に出てきた内容もあります。
他に、世間一般的には下ネタの部類になりますが、あくまでも医学的観点におけるそういった話も多量に含まれています。
概ね楽しく読ませてもらっていますが、引っかかったのは『世界の処女厨』の話。
一般人の話は納得できるのですが、王家に嫁ぐには処女じゃないと駄目、は(今はともかく)昔なら当たり前じゃないでしょうか?
本人でさえも自覚がない妊娠初期(自覚症状が出ないタイプの人も沢山いますからね)の頃に国王(または王子)と結婚したら托卵になり、事実上いわゆる《王家の血の乗っ取り》となりますから。
今なら結婚前に妊娠しているかどうかの検査を受けさせるだけでOKだと思いますけどね。昔はそんな方法ありませんから。
なので、そういった検査方法が確立する前の王家に対して『処女厨』のレッテルを張るのは違うかな、と感じました。
しかし非処女疑惑があるだけで死刑とか、そんなんやってたらこの世から女いなくなるぞ。あたおか政権だったんですね、某国……