あらすじ
無実にもかかわらず「自白」して無期懲役となった元弁護士と事件関係者との「往復書簡」は、「毒入りチョコレート」殺人をめぐる推理合戦となり、やがて「真相」のぶつかり合いが思わぬ方向へ物語を導いていく。書き下ろし長編。
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Posted by ブクログ
昭和の匂いが漂う、ミステリー小説。最初の約50ページがプロローグで、その後は治重と橙子の往復書簡。
2人とも高齢なのに、手書きであんなに長い文章をよく書くなぁと思った。
淡々とした語調で静かに話が進むが、最後にどんでん返しがあった。突っ込みたいところはいくつかあったが、そこは小説。まぁまぁ楽しめた。
ところで、治重が気の毒でならない。
橙子は治重のことが好きだったみたいに描かれているが、腑に落ちない点もある。まさに欺瞞だ。
橙子は自分が大好きで大切なだけ、主導権を握りたいという欲求と、はき違えた自信が混在する。関わってはいけない人だと思った。
Posted by ブクログ
42年前に起こった楡家の毒殺殺人事件で逮捕された男と生き残った女の往復書簡。そこで暴かれる事件の真相とは…
治重の澄子に対する愛憎劇。そもそも逮捕される前に澄子と話していたら、2人にとっても悪くはない結果になったのにな、っていうのは穿った見方かな…。最後の幕引きもなんだかなぁという感じ。
往復書簡のやりとりがすごい。