あらすじ
ヘルブスト国の伝統ある王立学院に通うノエルは、成績こそ優秀だが没落貴族の三男で容姿も平凡。王太子ジークフリートの幼馴染で婚約者という立場も今では名ばかりだ。そんなある日、虎族の住む隣国ヴィスナーの皇妃を人間が誤って殺してしまい、代わりの妃を学院内から選び差し出すよう皇帝ファリドから要求される。冷酷で恐ろしいと噂の虎族皇帝…だがこの輿入れが国交のない両国の懸け橋になるなら、とノエルは自ら志願し…。
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男性だけどノエルが純真でかわいい。
元婚約者が実はノエルが好きだったって、アレでわかれというのは無理だしアレはひどい。
皇帝の想いがどこにあるのか、一連の真相が明らかになってスッキリしたし、
いやむしろ後継が先にできてて良かったんじゃない?とハッピーエンドで良かったです。
王太子の方が気になる
没落貴族の三男で容姿も平凡なノエルは、王太子の婚約者で正妃となる立場。しかし子供が産めないので、側妃をとることが決まっています。亡きノエル母の遺言で仕方なく婚約した王太子は、側妃とばかり仲良くてノエルのことはないがしろ。彼に近しい人からは嫌っていたら婚約なんかしないと慰められますが、それが信じられない程に態度は酷い。
結局王太子はノエルが本命で大好きだったのですが、いくら不器用で天邪鬼だとしても、あの態度はねぇ…。でも王太子は態度では邪険にしていたのですが、行動ではきちんとノエルを守っていました。本来なら第二王子としてノエルと幸せな結婚をする筈だったのに、兄が亡くなってしまったために立場も婚約者も負わざるをえなくなったわけで…。ちゃんとコミュニケーションをとって信頼関係を築いていれば問題なかったのでしょうが。彼の心のうちを思うと切ないですね。
その後の虎皇帝の一途な溺愛もめちゃくちゃ良かったのですが、私は王太子が可哀想でなんだかすっきりしませんでした。
うーん…
作者さんの他の作品のファンでして、期待をしすぎてしまったようです…。
もうちょっと主人公を取り合う三角関係とか、心情の描写とかを見たかったなーというちょっと物足りない気持ちでsy。
え?そうなの?
健気な不憫受けが好きなので、満足なのですが、読み進めるうちに、え?っと思うことが…
まず、ジークフリート、あの態度で好きって…
いくら天の邪鬼とは言え、ひどいでしょ。
ファリドの死んだ奥さんも…
ノエルが幸せになったんだから、いいんだけど