あらすじ
どんな人が昇進するのか? どんな選抜システムがあるのか?
地方公務員なら誰もが知りたい、公務員人生を左右する人事の実情に焦点を当てた唯一の本!
従来の公務員制度のテキストではわからない、人事の実情や昇任のしくみがわかる!
現役職員はもとより新採職員、これから公務員になろうという方々にもオススメの本。
『一番やさしい地方公務員制度の本』の改題新版。
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Posted by ブクログ
公務員の人事の特徴は、遅い選抜(採用から最初に選抜が始まるまでの期間が10年超と長い)、トーナメント方式にあるという。また、これ以上キャリアアップが見込めない「横ばい」出現期も20年超と長い。他方、初期10年においても人事情報は蓄積されていき、できる職員とそうでない職員の選別が静かに進んでいる。
このあたりは実感としても当てはまるが、明確に言語がされると腑に落ちた。
また、一般に年功給の比重が高いイメージの公務員であるが、昨今の人事制度改革により、年功給の賃金カーブは抑えられ、職位による差が広がり、またボーナスの割合も増えているという。平成30年時点で、職位の有無で6割程度も年収が異なるというのは驚きだった。今はもっと増えているかも。
また、著者の専門である人事の経済学、という分野があるということが発見だった。