【感想・ネタバレ】パレスチナ占領のレビュー

あらすじ

2023年10月7日、イスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲で始まったパレスチナ自治区ガザの戦闘は、パレスチナ側の死者が6万人を超える未曽有の大惨事に至った。これは反ユダヤ主義による蛮行ではなく、長きにわたるイスラエルによるパレスチナ占領が招いた悲劇ではないか。2024年までエルサレム特派員を務めた著者は、パレスチナの人々が抱き続ける故郷喪失と抵抗の記憶を聞きとり、イスラエル国内で被害者意識が強化される構造を読みとく。その歴史から現在まで、パレスチナ問題を一望する必読の書。

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Posted by ブクログ

現在ガザに対して和平計画が提示された渦中である中、ジェノサイドの実態やここに至るまでの両国の歴史をリアルな取材を経て語られる必読の書。素晴らしい書籍だった。
国家樹立を妨げているのは、イスラエル人の被害者意識だけでなく、パレスチナ自治政府の汚職も一因と知って悲しくなった。非政治的な委員会による統治が盛り込まれたのはそういった経緯だったんですね。
今回の和平計画を機に、恒久的な紛争停止に繋がって欲しいと切に願う。

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2025年10月05日

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