あらすじ
地味で平凡なフリーター、非通知相手とTELえっちにハマる。――素朴な外見と暗い性格、か細い声のフリーター・幸雄。影の薄さゆえに飲食店の店員には気付かれない、注文は間違えられる、自動ドアは開かない。こんな自分に存在価値はないと絶望する幸雄にある日、非通知電話がかかって来た。出ると卑猥な言葉と荒い息づかいが聞こえて!?他、失恋の痛手が癒えないオカマなど、一生懸命恋するキャラ達が愛おしくなる短編を収録。 ※本作品は現在販売しております同名作品の【分冊版】となりますので、二重購入にお気をつけ下さい。
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丁寧な作品
表紙とタイトルは前から知ってたんですが、スーパーベイビーの作者さんだったんですね。
驚きました。
地味系男子が必要とされる快感に落ちていくの、すごく自然で良かったです。
声の相手から…
主人公の田中幸雄(こゆき)は居酒屋で働くフリーターの青年。
地味な外見に暗い生活、影の薄さや声が細いことから日常的に軽く扱われることが悩みだった。
しまいには飲食店では自動ドアが反応しなかったり注文をしようとしても店員に気づかれなかったりと踏んだり蹴ったりの日々が続いていた。
そんなある夜、風呂から上がってきたコユキの元にめずらしく電話がかかってきた。
しかしそれは荒い息で自分を慰めているチカン電話だった。
反射的に恐怖を感じてあまり声が出ないコユキだったがそんな彼の声をハスキーな女の子と勘違いしたチカンは勝手にヒートアップ。
恐怖を感じつつ自分の声を好みだと言った相手にびっくりする。
一発終わり勝手にスッキリした相手にイライラしたコユキは自分が男だとネタバラしをするが相手はあまり気にせずまた掛けると言って通話を切った。
それからというもの定期的にチカンから電話がかかってきては相手の手助けをするコユキ。
しかしいつしか相手の興奮がコユキにも伝染していると見抜かれて相手の声で自分を慰めるようになってしまい……。
電話による予想外の出会いと予想外の対面が面白くてドキドキした。
痴漢の電話番号をちゃんと登録するとか、ちょっと笑いました。
結局、痴漢さんは職場の人だったんですかね?
インカムでしゃべってたし。いやー、世の中って狭いですね。