あらすじ
▼登場する幸せ企業
石坂産業株式会社、株式会社ラッシュジャパン、日本理化学工業株式会社、株式会社都田建設、北洋建設株式会社、GCストーリー株式会社、西島株式会社
▼「やらされ感」満載の働き方改革
2019年4月1日から「働き方改革関連法」が順次施行され、ニュースや職場で「働き方改革」という言葉を見聞きしない日はありません。
この改革は元来、深刻な労働力不足解消のため政府より発案されたといっても過言ではないでしょう。そのため職場では、上司から「残業を減らせ」「仕事効率を上げろ」と指示命令が飛び、部下たちの間では「やらされ感」が漂っています。果たしてこれで企業も社員も良い方向に向かうでしょうか。
▼「社員ファースト」がカギ
幸福学研究の第一人者である慶應義塾大学大学院教授の前野隆司氏は、働き方改革についてこう述べておられます。
「経済成長の本質的な目的は、もちろん、働く人、生きる人の幸せです。働く者の幸せを考慮することによってこそ働き方改革は成し遂げられる、と発想を転換すべきです。『幸せファーストの働き方改革』を行うべきなのです」
ある研究では、幸せを感じている社員は不幸と感じている社員よりも創造性が3倍高く、生産性が30%高いという結果が出ています。やはり「社員ファースト」が真の働き方改革を進めるカギではないでしょうか。
本書は、前野隆司氏による「幸せファーストの働き方」の考察(第1部 ホワイト企業を目指す意義とは)とノンフィクションライター・千羽ひとみ氏による「社員ファースト」を実践している先駆的な企業の紹介(第2部 働く者を幸せにする会社たち)の2部構成になっています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ホワイト企業大賞。ブラック企業より業績は良い。相関なのか因果なのか。
主観的計測法=アンケート=人生満足尺度SWLS
何が幸せに関連するのか分析
どうすれば幸福感が出るか増すか介入研究
すぐれた取り組みの調査研究
やってみよう因子、ありがとう因子、なんとかなる因子、ありのままに因子
websiteダーナネット上で連載したもの。どの会社お4つの因子のうちいずれかがある。
石坂産業=産廃業者からリサイクル産業へ
株式会社ラッシュジャパン=同性パートナー登録制度。イギリスの会社。
レッド組織=狼の群れ、アンバー組織=軍隊、オレンジ組織=機械、グリーン組織=家族、ティール組織=自然林=多様な種の共存。
日本理化学工業=障碍者雇用
幸せとは、愛されること、褒められること、役に立つこと、必要とされること、の4つ。モノでもお金でもない。6S運動。
都田建設=BBQを週1回、1時間でやる。仲間との絆。パタゴニアから学んだ仕事とプライベートを分けない生き方。BBQはレクリエーションではない。懇親会でもない。人間関係の鍛錬の場。
北洋建設=受刑者雇用。2000円を毎日渡す。2000円札で渡すのは、使うと珍しくて顔を覚えられるから。人が辞めるのは居心地が悪いから。
GCストーリー=関係者全員を幸せにする経営。人生は成長と貢献。顧客第一主義ではなく社員第一主義。
西島株式会社=NC機械のオーダーメイド。終身雇用による多能工。現場から離れない。だからずっと役に立つ。いつでも職人に戻る。幸せになるためには働き甲斐や生きがいを見つける。