あらすじ
近年、IT業界において「仮想化」という言葉を見聞きすることが多くなってきています。仮想化というと、サーバの仮想化やストレージの仮想化がまず頭に浮かぶと思います。ネットワークにも、VLANをはじめとする仮想化技術が存在しますが、これまでネットワークの仮想化を主題とした書籍が少なかったこともあり、あまり注目されてこなかったのが現状です。
本書では、ネットワークの仮想化を主要なテーマとして、仮想化およびクラウドの全体像から、仮想ネットワーク設計上の考慮点(信頼性対策やセキュリティ対策等)、仮想ネットワークの活用、TRILL、FCoE、SDN/OpenFlow等の最新技術まで幅広く説明しています。
本書は、次のような方々を読者として想定しています。
・サーバからネットワークまで仮想化全般に関する知識を得たい方
・ネットワークの仮想化技術に関する知識を得たい方
・ネットワークの設計・構築に仮想化技術を適用するための参考にしたい方
・ネットワークの最新技術に関する知識を得たい方
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
仮想化技術について、まとまった本を読みたくて購入。
ひとくちに仮想化といっても、サーバの仮想化、ストレージの仮想化、ネットワークの仮想化、デスクトップ仮想化、とあり、それぞれ絡み合うが異なる技術分野。少しは頭が整理できた。VMWareやCitrixはもう少し注目してもいいのかも。
本書では、仮想化技術の関連で、パブリッククラウド、OpenFlow、TRILL、といった技術の紹介もされている。
広く関連技術を含み、スケーリングや保守性、品質管理までカバーしている。本職の専門家には物足りなそうだが、自分の目的にはちょうど合っていた。
それにしても、少しネットワーク系の部署を離れていると世の中も知らないうちにトレンドが進化しているもんだな。
Posted by ブクログ
IBMの方達が書いたネットワーク仮想化の技術説明。
スタックやVPNも書かれていて「そういや、これも仮想化ね」と。
VMやSDNなどの読みたかったところは一通りおさえられたので満足。
Posted by ブクログ
技術的な用語はたくさん出てくるが、入門書という名前のとおり、基本的にネットワーク仮想化(正確にはサーバ及びデスクトップを含めた仮想化全般)に関する全体の概要を理解するための本。
URLやUSBといった、こういった書物を手にする人であればほぼ誰でも知っているレベルの言葉にまで用語説明が付されているが、しかし本書の内容を理解する(すなわち何故そのような仮想化が必要とされ、そのような技術になっているのかを把握すること)には、ある程度仮想化以前の従来型の企業ネットワークやサーバに関する理論または実務面での知識を必要とするように思う。