【感想・ネタバレ】投機学入門 不滅の相場常勝哲学のレビュー

あらすじ

50余年にわたって稼ぎ続けてきたツワモノが、千変万化の相場で勝ち続ける極意を伝授。カネの本質を知れば、幸運は「必然」になる!

【内容】本書には重要な基調とするものが二つある。一つは投機というものについての一貫した認識の仕方。もう一つは「人は誤りを免れ得ない」という可謬(かびゅう)論なる哲学上の命題である。「人は誰もが過ちを犯す」という可謬論の考え方は民主主義制度の淵源にもなったり、これがヘッジ機能の思想的根拠であり裁定取引の根拠でもある。本書は市場における行動の経済効率の大小・強弱を論ずることにのみ的を絞り、善悪や美醜の問題については、これを一切捨象する・大小・強弱であるからそれは物理的・数理的であって倫理学の世界ではないし、ましてや美学の世界でもないことを念押ししておきたい。

【著者】シンガポール生まれ、長野県育ち。慶應義塾大学卒業後、野村証券入社。支店長となる。退社後、三井ホーム九州支店長に就任、取締役を経て常務取締役兼三井ホームエンジニアリング社長。退任後、産業能率大学講師を経て武蔵野学院大学教授。現在、武蔵野大学大学院教授兼武蔵野学院大学名誉教授。投資歴は半世紀を越え、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築。著書『投機学入門』『投資詐欺』『あなたはなぜ株で儲けられないのか』『株で4倍儲ける本』『常識力で勝つ超正統派株式投資法』など。電子書籍『実践 金儲け学』『スゴい投機家に学ぶ、金儲けの極意12』『名言に学ぶ金稼ぎ法則』『クソ上司の尻馬に乗る7つの美醜なき処世術 なぜ、イヤなやつほど出世が早いのか』『詐欺師に学ぶ 人を惹きつける技術』など。

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Posted by ブクログ

投資とは「失望した投機家」のことから始まるので投資家を自称している人には遠慮されてしまいそうな過激な作品に思えるかもしれない。
しかし投資家の中にいったいどれだけの者が投機についての正しい理解をしているのか?
一般的に投資家は投機についてギャンブルと大差ない感覚でいるのでしょうが
本当の投機家は投機とギャンブルについて明確な線引きをしているのがわかる。
「賭けは最後に必ず負ける」から歴史上の賢明なる投機家は哲学に励んだり
数学の確率論を確立したりとある意味で人類の歴史を大きく前進させたのは投機なのではないかとも感じます。
興味深いのは日本の発展に大きく貢献した始めての鉄道(新橋~横浜間)は外国人投機家からの資金であったり
日本初の電力会社も投機で獲得した利益賄われている。
現在は新興国への投資ブームであるがこれは実際には投機でしょう?

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2011年12月23日

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