あらすじ
技術の結集から生まれる日本の鉄道。
人々の目は、鉄道会社と車両メーカーに留まりがちだが、
鉄道を取り巻く技術の裾野は限りなく広い。
専門分野における世界トップレベルの技術なくしては
新幹線、在来線の運行、安全、快適性が機能しないのも事実である。
車両関連の部品から、駅、線路にかかわる施設など、
それぞれの「匠」を極めるメーカーのものづくりの現場を
一つひとつ訪ね歩いて綴った筆者渾身のルポ。
■著者紹介
青田 孝(あおた たかし)
日本大学生産工学部機械工学科で鉄道車両を学び、卒業研究として1年間、国鉄鉄道技術研究所に通う。卒業後、毎日新聞社入社。メディア関連を担当する編集委員などを歴任し、現在は日本記者クラブ会員としてフリーランスで執筆活動中。著書に『ゼロ戦から夢の超特急』『箱根の山に挑んだ鉄路』『蒸気機関車の動態保存』『ここが凄い! 日本の鉄道』(以上、交通新聞社新書)。
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Posted by ブクログ
鉄道は技術の粋。何気なく毎日利用する鉄道は多くの匠の技に支えられていることが分かる作品。
快適、つなぐ、見守る、保つ。4つのテーマで全20社の独自の技術を紹介している。ほとんどは中小企業で従業員は少ないが他社が追随できないワザを持っている。筆者の取材にも「ココから先はちょっと…」といった場面が多く出てくる。
鉄道に限らず日本経済はこのような小さくも独自のワザを持った企業、職人たちに支えられているということを痛感する。
鉄道路線上に工場がありながら本数が少なく、多くの社員が車通勤している現状も日本の鉄道の現状であるように思う。
「JRガゼット」に今も連載中のコラムから。