あらすじ
世界で唯一「日本」を理解する国の真実とは?「台湾は中国ではない」「日台断交は戦後最大の失政 だった」「日本は台湾とどう接するべきか」……台湾を守ることが、イコール日本の安全につながる! 台湾の本当の歴史と現実を、日本人は知らない。アメリカ人はもっと知らない。歴史的にも文化的にも、台湾は中国の一部ではない。歴史上、中国が台湾全土を統治したのは、日清戦争前の20年間にすぎなかった。いま、中国の剥き出しの野心によって窮地に立つ台湾。それもやむなしの大勢に傾きつつある国際世論。だが中国の台湾吸収は、日本にとっても対岸の火事ではすまされない。国内随一の知台派であり、台湾の消滅は日本の亡国につながると焦慮する著者が、豊富な知識と台湾人脈を駆使して、その真の姿に迫る。
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Posted by ブクログ
台湾の歴史について概略から深淵の部分まで語られた本である。
歴史において台湾を語るとき、日本と中華民国は外せない。著者は古くから台湾に関わっており、多岐に渡って読みやすいエピソードを交えながら書かれていた。
早速著者の別の本も注文した。オススメできる本である。
Posted by ブクログ
今更言うまでもなく世界で一番の親日国である台湾。
著者はその台湾ともっと近しくあるべき、と訴えるが、その理由は単純に「日本を好きでいてくれる国だから」というだけでなく、対中国の視点で見ると台湾の独立を死守し、共闘することが日本を守る絶対条件となるからである。
ちょっと散漫かな、という語り口ではあるものの、肝心のその点は十分に読み取れた。
カイロ宣言は日本が台湾の領有権を放棄しただけであり、よって台湾の法的地位は今もって未定であること、そのカイロ宣言には法的拘束力がないこと、カイロ宣言を援用したポツダム宣言もまた同じであることなど、知らないことを色々知るにつけ、台湾という存在の危うさにひやりとする。
Posted by ブクログ
「知らない」ということは本当に罪なことだと思った。日本人の無知さの元で、戦後ずっと彼らは砂を噛むような思いをしてきただろう。なのに、私が台北総統府で出会ったおばあさんは「私は今でも自分のことを日本人だと思ってるよ」と完璧な日本語で言ってくれた。