あらすじ
公務員の副業解禁、従来の公務員試験廃止、基礎自治体では応募者数日本一といったニュースで話題の生駒市。その仕掛け人であり、自治体のトップランナーとして先端をひた走る生駒市長が、最新の自治体政策をふまえつつ「公務員の未来」を大胆予測する!
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Posted by ブクログ
”AIの導入により仕事がなくなるぞ””人口減少が止まらず税収は減るけど、高齢化は進むから社会保障費は膨らむ一方だぞ””田舎だろうと関係ない、国際化の波が押し寄せてくるぞ”といった現在進行形の変化のなかで、地方自治体とその職員はどうあるべきかを示した一冊。
地方創生、市民ニーズを満たす『サービス向上』から市民とともに汗をかきまちをつくる『協創』へ。これが今後求められる姿であり、そのためには机にかじりついていないでまちに出よ、市民と繋がれ、輪を作れ。
これから先、今と同じやり方では確実に衰退、消滅が待ち構えていて、その中で自身が公務員として生き抜くためには(もしくは公務員でなくなっても生きていける道筋を作っておくためには)、まずは自分が住むまち、働くまちが元気でなければならない。『自分たちのまちは、自分たちでつくる!』そんな気概のある自治体、市民でなければならない。
そのためには、本書に記されている心構えを肝に銘じて、未来に向けた準備を(今すぐにでも)していく必要があると思わされる内容でした。
とは言っても、日々市民と向き合い、最前線で汗を流している職員は、目の前にある今に全力を注いでいて、未来なんて考えていられないというのも現状。そのくらい目一杯なところもあるんです。
今、少しでも余裕がある人はすぐにでもやるべきだけど、それどころじゃない人は、とりあえず今を目一杯やりきって、出来るようになったらその輪に入る。っていう選択肢もないと、先ばっかり見て足元掬われることにもなりかねないな、とも思いました。