あらすじ
本書は、デザインの領域が広がり、人々への影響力が認識されつつある現代における、デザイナーのための入門書です。今や、何かを「作って終わり」ではなく、制作物を含めたプロジェクト全体をデザインしていくことが求められている時代です。そうしたあらゆるデザインにおいてキーとなるのが「物語(ストーリー)」です。
構成は3部からなり、
1.アクション:多くのストーリーが持つ基本パターンを活用しながら、ものごとの展開をデザインするために、
2.エモーション:人々の気分や感情を汲み取ったり動かしたりするために、
3、センセーション:人々の知覚や認知を方向づけるために、
知っておきたい知識や手法がコンパクトにまとめられています。
グラフィックデザインにはじまり、多くの著作を生み出しながら美術大学の先生やスミソニアン・デザインミュージアムのキュレーターを務めるという、稀有な経歴を持つ著者ならではのデザインのエッセンスがつまっています。
「ストーリーテリング(物語ること)」が持つ力によって、あなたのプロジェクトに人々を巻き込み、関わり合い、そしてよりよいデザインを実践するためのリファレンスとしてお使いください。
(解説:須永剛司)
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Posted by ブクログ
英訳系なので、文章が読みづらかった
デザイナーに求められていることが、領域問わず書かれていて、正直キャパお気味だった
ストーリーテリングの手法のところはしっかり読み返したい
Posted by ブクログ
発想を広げるものとして役に立つと思われる。
ただし、ひとつひとつについては浅いというか、専門的ではないので、ここからどんどん深めていく必要がある。
特にシナリオ・マトリクスの考え方は初めて知ったが、ストーリー検討にとって説得力があるように感じられる。
Posted by ブクログ
見やすいビジュアル、だれでも分かる例、とても当たり前だと思われる話の組み合わせなのにこの本が与えてくれるインスピレーションは計り知れない。本を書いた人が熟考に熟考を重ねているということがヒシヒシと伝わる。良書とはこの本のことを言うのだと思う。
この手の本はデザインは良いのだが内容がさっぱり入ってこないものが多い。というのもきっと著者本人を目の前にしたりワークショップを体験すると良さが伝わってくるものを本にしてしまったために肝心なところが抜け落ちている気がする。
何度でも読み返したい。
Posted by ブクログ
デザインの価値性や伝えやすさに対して重きをおかれるようになりました。
そんなデザインが上記を満たしている例や工夫を解説しています。
デザインを契機に人々が想像することを想像してストーリーを紡いでいく。
デザインの奥深さをしる書籍の一つでした。