【感想・ネタバレ】百瀬、こっちを向いて。のレビュー

あらすじ

「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは――。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった…!」恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作である「百瀬、こっちを向いて。」を含めた4つの短編小説で構成されている。どの内容もしっかりしていて面白かった。その中でも、「キャベツ畑に彼の声」と「小梅が通る」はもう1回読みたい。面白さは、ストーリーと登場人物全員がしっかりしているからこそだと思う。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4つの恋愛のストーリーが書かれており、普段あまり恋愛小説を読まない私にとってはちょうどいいお話の長さで読みやすかったです。

特に1番好きなのは「小梅が通る」で、読んだ後は思わず笑顔になってしまいました。
真っ直ぐでピュアなお話しで、青春時代に戻ったような、そんな気分にさせてくれました。

あと「百瀬、こっちを向いて。」で主人公の友人である田辺くんが主人公の辛い恋愛体験について「尊いことだよ」「大切にするべきことだ」というワンシーンがとても大好きです。
言葉選びや考え方がとても素敵だなと思いました。

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2024年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2024年
鑑賞作品 No.22

《感想》
どこかさびしく切ない恋を描いた短編4話
心がキュッと締め付けられるようなこの気持ちはなんだろう…

個人的には4話目の物語が一番好き。
結論だけ見れば、やんちゃな男子が物静かな女子に恋するというありきたりで平凡な作品ではあるが、そこに至るまでの過程が愛おしい。

主人公の女の子が、街ゆく全ての人を釘付けにするほどの美少女でありながら、学校ではブサイクメイクをして真の顔を隠しているという設定に驚く。
そんなことあるか!と突っ込みたくなるところだか、それがこの物語の核心だろう。

人は他人を見た目で判断するということ、そしてそれによって傷つく人がいるということをリアルに描いている。誰もが、相手の中身を見て好きになることが素敵だ、とは思っているがそれは理想の域を出ない。
でも人が人の心を好きになることを願っている人がいることも事実。
だからこそこの物語が多くの人に愛されるのだろう。

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2024年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【その人を好きになることもある。】
4つのショートストーリーが収められている。人を好きになる過程が人ぞれぞれ、というか、まず恋愛以前に、個人レベルでその人を考えたり、思ったり、想像したり、そんな時間を他の人よりも断然長く過ごすことになる何かしらのきっかげがそれぞれなのかなーとか思った。どこで落ちたのかは分からなかったり。落ちてるかも信じられなかったり。だからそれが現実の恋愛になってもならなくても、等価値だと思った。人を思うことって美しいと思った。

「愛とは状態のことで、恋とは状態が変化するときに放出される熱なのではないか。」

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

百瀬、こっちを向いて。
相原ノボル
高校一年生。薄暗い電球のように覇気がなく、学力も運動能力も平均以下で、社交能力は五歳児以下、髪の毛もぼさぼさて服装もださださのクラスの底辺。

百瀬陽
野良猫を思わせる瞳。
髪の毛は真っ黒でまるで野生動物のようにシンプルな格好良さがある。

神林徹子
高校三年生。高校で一番の美人。背が高く、髪の毛は腰まである。

宮崎瞬
高校三年生。バスケットボール部。徹子と付き合っている。ノボルとは家が近所で母親同士が仲がよかった。ノボルにとっては兄のような存在だった。

田辺
ノボルのクラスメイト。ノボルが高校に入って唯一できた友人。


なみうちぎわ
餠月姫子
小太郎の家庭教師を引き受ける。

百合子
ひとつ年上の姉。

灰谷小太郎
登校拒否している小学六年生。入江で泳いでいた少年。

井原
いはらだが、いばっているからイバラと呼んでいる小太郎の担任。不登校の原因。


キャベツ畑に彼の声
本田先生
高校の国語教師。二十六歳。

小林久里子
テープおこしのアルバイトをしいる。十七歳。

可奈子
本田先生の妹。


小梅が通る
山本寛太
クラスメイト。

春日井柚木
しもぶくれ顔、ホクロ人間。地味で目立たない女子グループの一員。

松代
背が高く、幸の薄い顔をしている。地味で目立たない女子グループの一員。

土田
ふくよかな体型。地味で目立たない女子グループの一員。

山本慎平
寛太の弟。

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2023年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4つのお話からなる。

百瀬、こっち向いて。
 自称「人間レベル2」の相原ノボル。
宮崎瞬(ノボルの幼馴染)の浮気相手兼ノボルの彼女役。
神林という完璧彼女がいながら。
この4人の奇妙な関係、本当の役者は誰だったのか?
ダブルデートをしたとき、拾った鬼灯を瞬に手渡した神林はどこまで知っていたのか。
百瀬との間は、役が終わった後も繋がっている。


なみうちぎわ
 1997年、高校一年の姫子。
姫子は登校拒否をしている小太郎(小6)の家庭教師をする。
9月。小太郎が溺れたのを姫子が見つけて助けるが、逆に姫子が溺れた。
意識が戻らぬ5年。ずっとそばで見ていた小太郎は、姫子に恋心を抱いてた。姫子はそれに答える。


キャベツ畑に彼の声
 女子高生の久里子は26歳の国語教諭本田の秘密に気づく。
本田は北川誠二を名乗るゴーストライター。
書くのは妹の可奈子。
久里子は秘密を守りながら、生徒をしている。
憧れが好きという気持ちになり、抑えておけずに手紙を手渡す。


小梅が通る
 高校二年の美少女春日井柚木。
彼女は周りの目を引くのを嫌い、ブスメイクを施して学校に通う。
ふとしたことから同クラスの山本寛太に話しかけられる。
寛太のバイト先で、柚木は素顔を見られてしまい、とっさに子役のときの芸名「小梅」と告げる。
柚木の心に傷を作ったのは中学の同級生。
救ったのは高校の友人達。ブスメイクにも気づいてた。
寛太の弟である慎平はすぐにブスメイクを見抜くが、寛太は判らない。
寛太は小梅と勘違いしながら、柚木に告白する。



焦れったい青春だなぁ・・・
この人に、恋愛書かせるとこういう風になるんだ。

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2023年12月20日

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