【感想・ネタバレ】脚本を書くための101の習慣 創作の神様との付き合い方のレビュー

あらすじ

成功したければ、成功した人の実体験からその行動と考え方を真似することが近道である。巷ではその手の本が数多く売られており、わたしたちはすぐにその知識を得ることは可能であろう。しかしそれを実践し続けることは、至難の業であると言わざるをえない。

では成功するためにはどうしたらよいのか。かのアリストテレスが「我々は反復の産物である」というように、習慣にすることが大事なのである。持って生まれた気質や癖にとらわれるのではなく、成功した人のやり方や行動、逆に言うと、失敗した人たちがやらなかったことや途中で諦めたことを、習慣になるまで続けたことに尽きるのである。

本書は、教科書的に「良い脚本の書き方」の技術を教える従来の脚本術とは違い、脚本家の執筆における態度や心構えなど、成功を収めた22人の脚本家たちが励行する、最高のストーリーを書くための<習慣>を伝授するものである。本書を読めば師弟関係にならずとも、脚本の最高の師匠から書くことの一助となるやり方を盗むことができるだろう。

個別のインタビューを並べるのではなく、テーマごとに整理して101の具体的な行動を挙げて構成されているため、その核心が見つけやすく実践しやすい。職業脚本家として一本立ちし、世界に一つしかない脚本を書けるようになれるのか、あとは行動あるのみである。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

時間が空いたときにちょこちょこ読んでいた本。

ハリウッドで活躍する22人の脚本家、監督、プロデューサーたちが、創作に関するアイデアや執筆術などの創作論から、ひいては脚本家としての姿勢やハリウッドでどう立ち回るかなど、1テーマをそれぞれ語っていくスタイルで記されている。

実はあまり期待していなかったのだが、これが意外と面白かった。
ハリウッドの第一線で活躍してきた脚本家たちがどういうスタンスで仕事してきたのかわかるのもあるが、脚本術もなるほどなーと思える部分も結構あった。更にやる気になったりする箇所もある。
傍らに置いておいて、行き詰まったときや息抜きのとき、やる気がほしいときにパラパラめくるのもいいかもしれない。
創作術とは違う部分で役に立つ本かも。

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

ハリウッドの一流脚本家たちによる、アドバイス集。
主に心のもちかた、自分の奮い立たせかたについて。
「最後まで書け」 心に響いた。

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2020年02月05日

Posted by ブクログ

想定されているのは、脚本を書くことだが、
仕事論としても、応用が利く。

22人の脚本家に加えて、
アリストテレスなどの箴言が
勇気を与えてくれる。

個人的には
「発見とは皆と同じものを見ていても、違うことを考えているということだ」
「映画の世界には間違いを犯す余地はあるが、いい加減な仕事をする余地はない」
「発見の旅というのは、まだ見ぬ景色を探すということではない。見る目を養うということなのだ」

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2018年12月24日

Posted by ブクログ

・脚本家になるために重要な習慣や心構えを複数のハリウッドの脚本家にインタビューし、101のテーマにまとめられている。脚本を書くことに限らず、全ての仕事や芸事にも当てはまる。
・この本が素晴らしいは、「複数の」脚本家に聞いていること。書いてあるアドバイスは、「描き続けろ」「サボれ」など一見すると矛盾しているものもある。だが、全て事実だと思う。そのときの自分に合うものを取り入れれば良いのでは。

以下、印象的だったもの。
・失敗とは墜落のことではない。堕ちたままでいることだ。
・アイデアに詰まったら、一回書くのをやめて、アイデア出しに戻る。そして前のバージョンは見ず、書く。いいところは覚えている。
・一本の映画は大体24から28の小さなエピソードで構成されている。
・何本も同時に書くこと。一つがコケても他がある。
・夢の内容を書き留めた瞬間、夢は目標になる。目標を具体的にしたら後は実行するのみ。
・何かを書くときに最も難しいのは、何を書くか理解することだ。
・昨日見た映画と似たものは書かない。自分が映画館で見たいものを書く。
・キャラクターが負けたら何を失うのか考える。
・キャラクターを作るために考えたことのうち90%は表に出ない。ただその90%が話を支えている。

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2017年10月24日

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