あらすじ
元骨董商の深山凌が、香港に拠点をおく資産家、塔眞家の三男・貴砺の伴侶となって二年半が過ぎた。強引で傲慢だけれど、いつも大きな愛で自分を包んでくれる――そんな貴砺の支えになれるようにと凌は日々研鑽を積んでいた。そうしたある日のこと。凌は香港の街角で、助けを求めるひとりと一匹に遭遇した。亜麻色の髪にアクアマリンの瞳、まさに天使の如きロシア人の男の子、ルーセニカと巨大な飼い猫…ではなく雪豹のシュエ。「ぼくの、おとーしゃまを、たしゅけてくださいっ」――そう懇願された凌は貴砺の協力のもと、とある骨董店でトラブルに巻き込まれどこかへ連れ去られてしまったというルーセニカの父の行方を捜すことに…。骨董探偵・深山凌の甘やかなウェディング・ミステリー第一章♪《花嫁色》シリーズ待望の新作!!
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楽しさてんこ盛り
私はこの作品からシリーズに入ったのですが、全く問題ありませんでした。もちろん、シリーズを読破したあと、再び読みましたけれど。
大金持ちの夫を持つ新妻(ただし男)が街で天使のような幼児とボディガードの雪豹を拾う。実はこの新妻は、骨董にまつわる謎をいくつか解いていて、セレブリティの間では「骨董探偵」として知る人ぞ知る存在。夫からの過剰な愛を受けながら、華麗に事件を解決に導きます。