あらすじ
全国各地で訪れる人々を魅了する日本の城。「城」といって多くの人がまず思い浮かべるのは、高くそびえ、圧倒的な存在感をもつ「天守」です。上下の階を貫く「通し柱」や、あえて古材を再利用する工夫など、さまざまな城造りの技術が見られます。ふたつとして同じものがない天守。国宝に指定された姫路城、松本城、松江城、彦根城、犬山城を中心に、その構造や素材、装飾を解説していきます。
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Posted by ブクログ
カラー写真豊富で1200円!~松本城の黒い壁の漆は1年に一度塗り直す。費用420万円、9月がベスト。姫路城の漆喰は6層で厚み30cm強。犬山城は姫路城みたいな心柱の代わりに、1階から2階の通し柱、2階から3階へ、3階から4階への通し柱を立てて、重みを梁に分散させている(なるほどねぇ)。~やるなぁ・講談社。さすがだぜ。城とは言っても、これは天守の科学。紹介されている城で行ったことがあるのは、松本城・姫路城・松江城・犬山城。興味があるのは福井の丸岡城だね
Posted by ブクログ
「城」とひと言で言うと大概の日本人が頭に浮かべるのは「天守」の部分である。が、天守とは城を構成するパーツの一つなのにやはり最も心象に残るもので、ひとつひとつ解剖していくとそれぞれ個性豊かな顔が見えてくる。
本書曰く天守の最大の特徴であり魅力は。
『限られた時間の中で美観も実用も追求しながら築かれた天守は、人間の試行錯誤が如実に反映されている建物』
戦乱の世に造られた城がその後平和な世になり増築すると下層と上層では目的も変わり、建築工法が違うとちょっといびつになったり見た目も変わってくるだとか、その時の状況や政治情勢によっても同じ城でも色んな側面が見えてきて面白い。
現存する天守12棟の解説を読んでいると、全て巡りたくなる!