【感想・ネタバレ】十津川警部捜査行 SL「貴婦人号」の犯罪のレビュー

あらすじ

犯行声明は“SL模型”!? 東京─山口─鎌倉─京都……消えた“鉄道マニア”を追え! インターネットで鉄道模型を販売していた男が殺害された。目撃証言から鉄道マニア雨宮の犯行とされ、十津川警部は行方を追って山口へ飛んだ。雨宮が愛するSL・C57-1「やまぐち号」の最終運行日に、JR山口線沿線に現われると考えたのだ。だがそこに犯人の姿はなく、線路付近で東京在住の若い女性の他殺体が発見される。その被害者の横には「貴婦人」の愛称を持つC57-1の模型があった。これも雨宮の仕業なのか。そして被害者たちを結ぶものは? 捜査が混迷を深める中、さらに鎌倉、京都でも新たな殺人が……。円熟の著者が放つ、鉄道ミステリーの傑作!

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Posted by ブクログ

〇鉄道模型の怨念?連続殺人か否かその判断が我々もなかなかできないワクワク感
あるとき、河野博史という男がスパナで殴られて瀕死だという通報が入った。
病院に急行した十津川たちは、そこにいた大野修という男に事情を聴くことになったが、なんでも大野の友人の雨宮健一が、購入して送られてきた模型が粗雑だったために逆上して殴ったということだった。いろいろと河野や雨宮の身辺を調べてみると、実は河野も鉄道の模型マニアであるということが理解できる。大野の助言で山口のC57-1を見に行くかもしれないという情報をもとに、一路山口まで向かう。
雨宮の手帳には、SLやまぐち号の撮影ポイントが20か所書いてあった。そのどこかで殺人が起こると予想した十津川は、3人1グループを5つ作って張り込もうとする。しかし、運行が終わっても殺人は起こらなかったとほっとしたところで、殺人の連絡が入る。あるポイントで殺害されていた女性は東京の女で、バッグの中にはC57の模型が入っていた・・・!?
連続殺人の様相を呈しているが、そこに一体どんな共通点が。そして本当に連続殺人なのか?

最後までどんな全貌が現れるかがわからない、ワクワクさが支配する。
はじめは男性同士の痴話喧嘩かと思われていた事件も、山口の事件を皮切りに意外な展開を見せる。怨念というものは怖いものです。

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2017年02月02日

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