【感想・ネタバレ】消極性デザイン宣言 - 消極的な人よ、声を上げよ。……いや、上げなくてよい。 消極的な人よ,声を上げよ。……いや,上げなくてよい。のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年07月19日

 著者の属性(情報科学分野)に偏った視点ではあるけれど、いわゆる陽キャ/陰キャの2極ではなく刺激の求め方と耐性の違いという論点についてはなるほどと思った。
 消極的な人のための「この場ではこうしましょう」をしてもらえると心強いな、と感じる描写がいくつもあった。パワハラ対策と同じく、理解力のある人が場...続きを読むを支配する立場にあれば尚更のこと。
 著者の消極性には全面的に共感できた。一方で、善意の積極的な人が単なるデリカシーのない人として扱われるリスクにも配慮が必要なのでは?とも感じた。過度に守られるのではなく、多様性を認める方向に進めば世の中もっと平和になると思う。

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Posted by ブクログ 2021年04月11日

消極的な性格は欠点ではなく、環境の方を変えてしまえば誰もがストレスなく共存できるようになる、という提言。第一章が一番面白かった。アイデア次第で誰もがもっと生きやすくなる、という可能性を感じさせてくれた。消極的な人にも積極的な人にも読んで欲しい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年06月04日

第1章 「やめて」とあなたに言えなくて 一対一もしくは一対少数のコミュニケーション[栗原一貴]

第2章 考えすぎを考えすぎよう 人が集まるイベントなどにおけるコミュニケーション[西田健志]

「儀式で『みんな』を作る」
「みんなの空気」が作り出された状態になった後は、そこから抜け出すのに積極性が必...続きを読む要になるので、消極的な人たちもどんどん参加し始めるようになる。

傘連判状チャットシステム
小さな善意を集める、入力はできる限りシンプルに


第3章 共創の輪は「自分勝手」で広がる 複数人でのコラボレーション[濱崎雅弘]

ニコニコ動画、初音ミクの事例、「〇〇ってみた」文化、やりたいことをやりたいようにやる。

第4章 スキル向上に消極的なユーザーのためのゲームシステム[簗瀬洋平]

「やる気がないなりに何ができるか」

何事にもポジティブになれなくても、いつも最大限の努力ができなくても、自分の持っている最低限のやる気、そして「楽にできること」で、それなりの結果が残せれば、次はもう少しだけ頑張ってみようと思えるかもしれない。

第5章 モチベーションのインタラクションデザイン[渡邊恵太]

アプローチャビリティ
使おうとしやすさ、やめやすさ
使っているときだけでなく、使われていないときのデザインが大事

消極性を利用したデザイン戦略
「ついで」の原理
起動(開始)の概念をやめる
美しいこと(汚くないこと)
やめやすいこと
行為をとめない、動きの中を意識する
「出会う」ような体験にする

まとめ:シャイハックのススメ[西田健志]
やる気が出ることに期待するのはギャンブルのようなもの

付録 座談:使えないのは人間ではなく、デザインが悪い

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Posted by ブクログ 2017年01月03日

「SIGSHY 消極性研究会」の本。5名のメンバーそれぞれが、各々の専門分野を交えながら、消極性に関するトピックとそれをどう扱っていくかについて書かれている。
各章のおわりに、小野ほりでいさん描き下ろしの、キャラ対談形式のまとめも!!巻末には座談会の書き起こしが記載。



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「消極性は悪いこと...続きを読む、直すべきこと」という昔ながらの考えはもう捨てなければならない
「社会」が好きな人、「人」が好きな人、「自分」が好きな人に人間を分類
「なんでもマナーに押し付けるのは、社会の仕組みを作る側や技術的解決を目指す側にとっての敗北」
不当に発言する人を自滅させ、「みんなが平等に発言できる世の中を目指そう」と訴えたのが「SpeechJammer」
ウィザード・オブ・オズ方式
アプローチャビリティ:「使おうとしやすさ」

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