あらすじ
とにかく、彼を連れ戻して欲しい――。ギャラに応じてあらゆる仕事を請け負うリンチは、奇妙な人探しを依頼される。 正確には「人」ではなく、クライアントが億単位をかけて開発した【DOLL】究極の人工生命体(アンドロイド)を、取り戻してくることだった。どんな目にあわされても、持ち主の要求を満たすためにひたすら尽くしてくる【DOLL】を目の前にして、ゆらぐリンチ。この出会いは究極のラブロマンスなのか、最悪のクライムサスペンスか!? BL界の異端児Guilt|Pleasureがおくるノワール小説。日本語初翻訳。
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Posted by ブクログ
BLにしてはちょっと違う香りが漂う、バイオレンス系サスペンスものでした。…まあ、マニアックで猟奇的なのが持ち味の作家さんなので、表紙を見てもまさかここまで夢とロマンとHが希薄だとは思わず…(笑)
とは言え、アンドロイドをめぐる攻防は迫力ある展開でした。
カイの奪還を渋々引き受けた請負人のリンチが、最初は人工生命体の存在価値にとても否定的だったのに、次第にカイを人に対するように情を感じて受け入れ護ろうとするようになるのが萌えポイントでした。
そもそも十七章でバドエンだった話らしいけど、ちょっとBL的甘さをプラスしてくれて今回の結末になったようですね。バドエンが似合ってるストーリーかもだけど、これくらいのご都合主義な展開入れてくれないと、夢見る腐女子にはキツいものがありましたね~
内容はちょっとハードでハラハラしますが、挿絵が美麗なせいかあっという間に読めました。続編も楽しみです。