あらすじ
工学博士として環境問題に長く取り組み、近年はデータのトリックを的確に分析する著者が、環境問題や健康・医療に関して、行政やマスコミから発信されてくる情報のごまかしをチェック、正しく知るための方法をアドバイスする一冊。健康やエコによいと思っていたことに多くの間違いがあることをていねいに解説。
第1章 「環境問題」
1 近い将来東南海地震がやってくる?
2 リサイクルは自然にやさしいか?
3 ゴミの分別化をしないと焼却施設が劣化する?
4 地球の温暖化が進み、シロクマが絶滅の危機か?
5 石油は近々枯渇するから原発は必要?
6 自然エネルギーの落とし穴
第2章 「健康常識」
1 高血圧は危険だから下げなくてはならない?
2 コレステロール値は高いと危ない?
3 タバコを吸うと肺ガンになる?
4 新鮮な生野菜は健康と美容によい?
5 メタボは成人病を招き、早死にする?
6 動物性脂肪より植物油が体によい?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
地震には規則性はない。地震は予知も予測もできない。
レジ袋は最初は万引き対策。ポリエチレンは袋以外の活用法が少ない。
お金になるものは、すでにリサイクルされている。
ダイオキシンは有機物、塩素などハロゲン、高温が必要。そもそもダイオキシンは健康被害ははっきりしない。
ごみは金属類と金属以外のゴミに分ければよい。
弁当の売れ残りを飼料に使うのは同種の肉を食べて狂牛病になる恐れがある。
クールビズの大罪。
北極の氷は解けても海水面は上がらない。浮かんでいるから。
南極の氷は水温が上昇すると水蒸気が増えて氷や雪になる。水のほうが土よりも膨張率が大きいので、少し海面が上がる。
シロクマはヒグマの亜種。
東京の暑さはヒートアイランドによるもの。
地球の還元炭素はあと600万年分ある。化石燃料はなくならない。
太陽光発電はコストがかかる。石炭で作った電気4KWを使って太陽光発電の道具が1KW分作れる。
日本の国土で新たな発電方式は無理がある。日本は平地が少ないので太陽光には向かない。
食塩と血圧は5人のうち4人は関係ない(食塩非感受性の人)
コレストロールでガンになりにくい体質を保っている。
LDLもHDLも必要なもの。230前後は必要。
肺がんは高齢になるほど多い。タバコが原因とは限らない。受動喫煙説はエビデンスがない。
タバコ害悪説はヒトラーが言い始めた。チャーチルとルーズベルトがタバコ好きだったため。
野菜は生野菜である必要はない。
生野菜にはシュウ酸などの毒物消化吸収物質がある。
葉物野菜に多い。
きゅうりの塩もみ、ほうれん草のおひたし、などはシュウ酸を除去する。
アメリカでシュウ酸の少ないレタスが生まれた。
生野菜でなくてもよい。
サラダの語源はソルト。塩をかけて食べるのは理にかなっている。
果物は生で皮ごと食べる。
サラダオイルは日清オイリオが発売したもの。生野菜に合う食用油を作った。加熱すると酸化するので熱を加えない。
Posted by ブクログ
リサイクルは自然にやさしいか? 地球の温暖化が進みシロクマ絶滅の危機か? コレステロール値は高いと危ない? タバコを吸うと肺ガンになる? 動物性脂肪より植物油が体に良い? 等々の項目をはじめ、行政やマスコミから発信されてくる情報の「ごまかしを検証」していくという趣旨の本。
とはいえ、エコバッグはレジ袋の3倍の資源を消費するという記述には、エコバッグが3倍以上の長期にわたって使用されるものである点には触れていなかったり、太陽光発電では「(前略)このパネルを設置する場所が、残念ながら今の日本にはありません。太陽光発電は日本のように険しい山の多い地形の場所は利用できないのです。」など、相変わらず素直にうなづけない記述が随所にみられるが、これだけ何度もマスコミに登場してくるということは、これはこれでウケているということなのかもしれない。