あらすじ
日本経済の救世主? 社会混乱の要因? はたして民泊は、日本を救えるのか? ホテルが取れないのは東京、大阪、京都だけでなく、今や全国各地に広がり、宿泊料金は高騰している。絶対的にホテルが足りないその理由の筆頭が、インバウンドの激増にあることは勿論だ。注目の新制度・民泊は、従来の旅館業法の枠を超えて旅行客を宿泊させ、2020年にインバウンド4000万人を実現させようとするもの。アベノミクス最後の切り札といわれる画期的な政策だ。はたして、大きなビジネスチャンスはもたらされるのか? ホテル不足は解消されるのか? 業界に精通した第一人者が分析する、民泊が拓(ひら)く日本の未来。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2025/05/21
p.128
住みついた外国人が就労しやすいのが、農業と建設業そして飲食などのサービス業です。どこもまったく人手が足りていないため、背に腹は代えられず、不法入国者も含めて雇うことになるでしょう。このように働きながら生活を始めると何が起こるかというと、子どもがどんどん生まれてくるということになります。
そうなると、この子どもや家族の面倒をどうするのかが社会問題となります。おそらく篤志家のような人たちが出てきて、空き家で寺子屋を開いて教育しようなどと言い出します。それはそれで志の高い行為ですが、結果的に不法移民が増えることになるでしょう。
2025/11/25
p.167
5 民泊の可能性は地方にある
民泊は都市部ではあまり広がらない可能性もありますが、地方で広がる可能性はきわめて大きいと思います。
というのも、都市部ではホテルや旅館がどんどん新設されているからです。ホテル・旅館だけでなくて、ホステルやカプセルホテルなどの簡易宿所も次々とオープンしています。だから、都市部では民泊はそれほど大きな役割を求められないかもしれません。
しかし、地方は違います。ホステルやカプセルホテルが次々にできるという状況にはありませんので、その代わりに広い自宅の一部や空き家を民泊に活用することは、社会インフラを守るという観点からも重要だと思っています。
民泊というのは、言ってみれば、地方の観光を演出する有効な手立てのひとつです。
Posted by ブクログ
民泊ビジネスを宿泊ビジネスの1つとして紹介。投資ビジネスというよりも、地方の空き家対策としての利用を提唱している。インバウンド向けの宿泊ビジネスの今後の方向性についてが本論で、民泊はその中の1つ。