【感想・ネタバレ】モテない女は罪である 1巻のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

ネタバレ 購入済み

非モテ男性はめんどくさい

山田先生が好きなので購入。感想だがアメリカ在住の身としては「日本の男、弱すぎない…?」だった。
「男は学生時代に虐げられている、だから極力優しくしましょう。母親か女神、ホステスみたいに接しましょう。無理矢理でも男を誉めて気持ちの良い気分にさせましょう」という内容だった。と言っても「時代に虐げられている」のは女子も同じ。「女子にイジメられたわけでも、面と向かってブサイクと言われたわけでもないのに、学生時代相手にされなかっただけでウジウジすんなよ。女は幼少期からルッキズムに晒され、ナンパを断れば面と向かってブスと言われ、なのに痴漢には会うというこれ以上ない理不尽に晒されて生きてるんだよ。性被害に遭っても"自己防衛しなかったお前が悪い"と男から言われる社会で生きてるんだよ、甘えるな」と言いたくなる。

男に正論を言ってはいけない、と言うのも良く聞く話だがこれでは日本の少子化が加速するのも納得。コミュ力が低く、見た目も微妙、メンタルも弱くトラブルがあったとき女から正論を言われると凹んで解決しようと思わなくなるから得策ではない、と。つまり無意識化で女を「自分より下の生き物」だと思っているからプライドが許さないんだろう。

今や男がいなくても人生を謳歌する女子は山ほどいるので、こんな面倒くさい男達と必死に交流してわざわざ恋愛する事に価値を感じる女がどれだけいるんだろう。
子供がほしければ婚活でもして必死に男性に媚びるんだろうが…それはそれで悲しいなぁと。

山田先生は本著で再三「男はバカで単純だから優しく接しろ」と言っている。「男はいくつになってもヒーローになりたくて、愛する女を守りたい生き物だ」とも。
それは事実かもしれない。ただ市場調査の仕事をしている身として痛感するのは、今の恋愛や結婚適齢期の多くの女性は「ヒーロー幻想を抱く正論を言われて不機嫌になる幼稚な男」より「自分を対等に扱い最低限の敬意を払ってくれる話し合いのできるパートナー」としての男性を望んでいるということ。
そうじゃない男と関わるくらいなら推しの動画見てた方がマシだわと。

とはいえ山田先生が描かれていることは事実だろうし、それでも男性と関わりたい、という女子にはこれ以上ない参考書だと思う。
とにかくこれが男性の本質だとすれば男性側の自発的な改善は見られなさそうだなと海の向こうから嘆いている。

2
2022年08月28日

「少女マンガ」ランキング