あらすじ
山への思いを断ち切れない、かつての友。ひたむきな若きイカロスと出逢った、孤高のクライマー。「幻の山」をめぐり、それぞれの思いが絡まり始める。そんな中、極寒の冬山で起こったある事件が、男達の運命を大きく変えていく。
命をかけ、夢に生きる男達を描くスポーツドラマ、急展開!
電子書籍版特典として当時を振り返る作者自身によるあとがき収録!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
イカロスの山(2)では、人間の“死”を考えさせられる。「友情と死」、ありきたりな感じだけど、山で起こるとちょっと違うんだなー・・・。もう、辞められない!
Posted by ブクログ
井上靖の「氷壁」の読後感に似ている。
三角関係の設定とかこの巻では穂高連峰が舞台であることなど、類似点が多いせいもあるのだが、ドラマの筋書きよりも『生と死』を考えさせられるところにこのマンガのマンガらしからぬところがある。
なぜ山好きな人が山に登るのか。
私も登山が大好きなのだが、単純なことにも関わらず人にこれほど説明するのが難しいものもない。
ただ、一言残すならば
死ぬために登るわけじゃない。
本当に、生きている実感を味わうために
そして生きて帰ってくるために
山へ行くのだ。
そういう曖昧な山登りの欲望をこの作品はしっかり描いていて、面白い。