【感想・ネタバレ】ぼくらの時代の本のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2015年12月05日

紙を中心とした書籍から電子書籍へのパラダイムシフトを経て、我々は何を得て、何を失うのか。この問いに対する考えを深めることが本そのものの価値の再定義へとつながり、我々はこれよりも豊かな読書体験を獲得することができる。

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Posted by ブクログ 2015年03月01日

献本でいただいた本でしたが。なかなか読み進まず、コメントも書けず仕舞いでした。

紙の本と、電子書籍の有様について連載されたコラムを集めたものですが、そもそも本書が定義する、これから生き残る書物はコンテンツだという主張に対し、自己矛盾のような気がします。

著者の思考過程があちこちに飛び、意図が伝わ...続きを読むりずらく、翻訳内容も原著に忠実なのでしょうけど、とても読みずらい。

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Posted by ブクログ 2015年01月08日

「本」をめぐる考察諸々。正解が書いてある、のではなく、この本から考えていく、想像を広げていくための本、という理解。

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Posted by ブクログ 2014年12月25日

 著者の「まえがき」より引用。
“この本は、この4年間における本のあり方、読書のあり方、出版のあり方の進化を見てきたぼくのエッセイを集めた本だ。(中略)この4年間でぼくらが何かを学んだとすればそれは、ぼくらの時代の本とは紙の本と電子本のどちらのことも指し、著者と出版社と読者の関係を進化させるには、そ...続きを読むのどちらにも重要な役割があるということだ。”
 本。私たちが知識のよりどころとしているメディアである。著者は紙の本と電子本の間にある境界を見つめ、電子端末が普及して変わりつつある本にまつわる種々のことについて、読者に見直しを迫る。
 収録されている七つのエッセイはどれも読みごたえがあり、電子出版に関わっている人ならかなり興味がそそられるのではないかと思う。ただ、一般的な本の読者と関係がないわけではない。それは、前掲した著者の言葉にも現れている。

[表紙について]
 表紙の薄い青は、夜明け前の薄暗さを呼び起こさせる。その部屋の暗がりの中で、棚に置かれた本と、それによりかかる電子端末――iPadだろうか?――が見える。端末のバックライトがこの本の題名を照らしている(あるいは「映し出している」)。この表紙は、夜明け前の暗がりの中にある本と端末、アナログとデジタル――この本の第七章にあやかれば、Physical とDigital――を対比させ、多くの本が将来電子化されるとしても、それは紙の本の存在が背景となっていることを象徴しているように思える。夜が明けて、「ぼくらの時代の本」を手にする、そんな未来を期待させる表紙である。
 さらに言えば、この本にはカバーが無い。表紙とカバー、そして本が一体であるようなつくりになっている。実際に本屋さんで手にとってみてほしい。

[エピグラフについて]
 本書のエピグラフで使われているのは、Robert Bringhurst『The Elements of Typographic Style』の”SHAPING THE PAGE”と題された章の冒頭にある、”A book is a flexible mirror of the mind and the body.”という言葉。
 この言葉は次のように続く。”Its overall size and proportions, the color and texture of the paper, the sound it makes as the pages turn, and the smell of the paper, adhesive and ink, all blend with the size and form and placement of the type to reveal a little about the world in which it was made. If the book appears to be only a paper machine, produced at their own convenience by other machines, only machines will want to read it.”

[エッセイの収録順について]
 巻末(215ページ)を参考にして、書かれた順番にエッセイの並びを再構成すると、1→3→5→7→2→6→4(章)となる。そう考えてみると、本書のエッセイの収録順には何か意味がありそうである。
 第一章では形態(紙、電子)と内容の関係を、第二章では電子本における表紙を、第三章ではEリーダーを、第四章では出版形態を扱っている。そして後半、第五章ではキックスターターでの資金調達と、『Art Space Tokyo』という本の制作、そして『iPhone版Flipboard』という本(とアプリ)について、著者の経験が語られている。
 言うなれば前半4章が理論篇、後半3章が実践篇といった趣向である。前半の4章も、抽象的なお話になりがちなところ、具体的な例を取りあげることで著者の目指している所が明確に読者に伝わってくる。そうして著者の信念が伝わったところで、実践篇と。面白い構成だと思う。

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