【感想・ネタバレ】オニールの成長株発掘法 【第4版】のレビュー

あらすじ

ベストセラー『マーケットの魔術師』(パンローリング)で紹介されたアメリカ屈指の投資家であるウィリアム・J・オニールがやさしく解説した大化け銘柄発掘法!

株式投資では、ファンダメンタルズ情報を基礎に投資する銘柄を決定する場合、大きく分けて2種類のタイプがある。世界一の投資家であり、資産家であるウォーレン・バフェットが実践する「バリュー投資」と、このオニールの「成長株投資」だ。 オニールの投資法とは、比較的小さな会社のうちから、成長の速そうな株を探し出し、短期間うちに利益を上げていく方法である。市況が良い(強気相場)、悪い(弱気相場)に関係なく、オニールが独自に開発したエレガントで芸術的な銘柄選択法である「CAN-SLIM」法を学べば、大化けしそうな成長銘柄を簡単に見分けることができる。

第4版の本書では大化け銘柄の発掘法とともに、2000年と2008年のような暴落から身を守る方法も明らかにされている。また、1880~2009年に大化けした銘柄の詳しい解説付きのチャートを100枚掲載し、初心者にもひと目で分かるような工夫が施されている。

第1部 勝つシステム――CAN-SLIM
まえがき
第1章 銘柄選択の極意
第2章 プロのチャート読解術を身につけ、銘柄選択と売買タイミングを改善する
第3章 C(CurrentQuarterlyEarnings=当期四半期EPSと売り上げ)
第4章 A(AnnualEarningsIncreases=年間の収益増加)――大きく成長している銘柄を探す
第5章 N(NewerCompanies,NewProducts,NewManagement,NewHighsOffProperlyFormedBases=
新興企業、新製品、新経営陣、正しいベースを抜けて新高値)
第6章 S(SupplyandDemand=株式の需要と供給)――重要ポイントで株式需要が高いこと
第7章 L(LeaderorLaggard=主導銘柄か、停滞銘柄か)――あなたの株は?
第8章 I(InstitutionalSponsorship=機関投資家による保有)
第9章 M(MarketDirection=株式市場の方向)――見極め方



第2部――最初から賢くあれ
第10章 絶対に売って損切りをしなければならないとき
第11章 いつ売って利益を確定するか
第12章 資金管理――分散投資、長期投資、信用取引、空売り、オプション取引、新規株式公開、
節税目的の投資、ナスダック銘柄、外国銘柄、債券、そのほかの資産について
第13章 投資家に共通する二一の誤り



第3部――投資のプロになる
第14章 素晴らしい成功銘柄の事例
第15章 最高の業界、業種、川下業種を選ぶ
第16章 マーケットを観察してニュースに素早く反応する
第17章 投資信託で百万長者になる方法
第18章 年金と機関投資家のポートフォリオ管理を改善する
第19章 覚えるべきルールと指針

著者ウィリアム・J・オニール(WilliamJ.O'Neil)
オニールはベストセラー『マーケットの魔術師』(パンローリング)で紹介されたアメリカの投資業界で最も成功した人物。証券投資で得た利益によって30歳でニューヨーク証券取引所の会員権を取得し、投資調査会社ウィリアム・オニール・アンド・カンパニー(本社ロサンゼルス)を設立。同社の現在の顧客には世界の大手機関投資家で資金運用を担当する600人が名を連ねる。氏は、保有資産が2億ドルを超えるニュー・USA・ミューチュアルファンドを創設したほか、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙を全米で急速に追い上げるライバル紙『インベスターズ・ビジネス・デイリー』の創立者でもある。

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Posted by ブクログ

派生本をいくら読んでも仕方ないということで、
読んでみた。
レントゲン技師がレントゲンを見て診断するのと同様、
チャートを解析できなければプロではない。
そんな矜持とプロ意識を感じた。
一度ではとても理解できなかった。
何度も読み返したい。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

◽️オニールの成長株発掘法
・本書では大化け銘柄を選ぶ方法と、そこから生み出される利益を確定する方法を学ぶ。さらに失敗や損失を大きく減らす方法を学ぶ。
・株は価格が上昇中に買うべきで、下落中に買うべきではない。増し玉するなら、最初に買った価格よりもさらに上がったときにのみ買うべきであり、ナンピンをしてはならない。
・株を買うならその年の高値近辺で買うべきであり、価格が下がって安く思えるときに買ってはならない。比較的高くなった株を買うべきで、最安値を付けた株を買うべきではない。
・小さな損失のうちに素早く株を損切ることを常に心がけ、株価が回復するのを待ったりしてはいけない。
・PERを気にするのはほどほどに、
代わりに収益増加率、株価、出来高の動きなどすでに証明されている重要な要因に目を向け、その企業がその専門分野で他社よりも優れた製品を持ち最高収益を上げているかを考えるべき。
・チャートに精通しなければならない。
・売上、収益率、ROEのそれぞれが大幅に上昇し、機関投資家による買い集めを示している強いチャートパターンを見つけることで、銘柄選定と売買タイミングが大幅に改善される。
・株価が上向きになって買いポイントまで上昇するときは、1日当たりの出来高は通常に比べて少なくとも40〜50%は増えるはず。新しい主導銘柄が大きくブレイクアウトするときは、1日当たりの平均出来高が200-1,000%増えることも珍しくない。
・ここまで増加する理由はプロの機関投資家の買いが入ったから。一般の投資家は高値で買うのはリスクがあるから手を出さない。
・★適切な買いポイントは株価の以前の高値水準から5-10%下がったところで発生する。カップの取っ手部分の高値が買いポイントになるが、これはほとんどがベースの高値よりもやや低くなる。これは重要なので覚えておく。高値の更新まで待ったら手遅れ。カップの高値から取っ手を作り始めた高値を通って下向きになるトレンドラインを描くことで、少しだけ有利なスタートを切れる。
・株の購入を検討するなら、その銘柄の週単位の出来高を確認すること。
株価がベースラインを形成している時期に、出来高が週間平均出来高よりも多い週に注目して、そのうち株価が上昇して引けた週の方が、株価が下落して引けた週よりも多ければ好材料。
・成長を遂げる新興銘柄は、起業から5〜10年に収益率を最も急速に伸ばす傾向にある。
・本書は弱気相場では機能しない。強気相場に向けてチャートを研究して自分だけの売買ルールをつくる。
・株を買うときは、当四半期(最新の決算が発表された四半期)のEPSが前年同期比で、大きな伸びを示している銘柄を選ばなくてはならない。
・EPS(当期純利益を発行済み株式数で割る)増加率5〜10%では株価を大きく上昇させる力はない。
・直近の四半期のEPS増加率が前年同期比の25%以上であること。さらに過去2四半期続けて大幅にEPSが増加している銘柄を必ず選ぶ。
・年間EPSが過去3年連続で25%以上増加している銘柄であり、直近数四半期で高いEPSの増加を示していること、およびここ数年で着実に成功している記録が条件。新興企業の場合は直近5〜6四半期に大きなEPSの増加があり、さらにより大きな売上増加があることが条件。
・ROEは17%以上
・銘柄選択で最も重要視するべきはPERではなく、EPSの変化率が著しく増加しているか。
・重要な新製品や新サービスを生み出した企業、または経営陣が新しく変わったり業界内の基礎条件が著しく改善して利益を伸ばしている企業を選択。そのような銘柄の株価が正しいベース形成の揉み合いパターンから抜けでるまさにそのときに、出来高の増加を伴って新高値に近づいたり実際に新高値を付けた銘柄を厳選する。
・平均以上の投資成績を残している機関投資家が少なくとも数社は保有している銘柄で、さらに最近の四半期で機関投資家の数が増えた銘柄を買い銘柄の条件とすること。
・RSI80以上
・強いファンダメンタルを持つ企業、つまり独自の新製品や新サービスによってもたらされた大きな売上と増益を見せる銘柄を見つけだし、そのような銘柄が適切に形成されたベース期間から抜け出して強気相場で大きく上昇を始める前に、正しいタイミングで買う。
・間違いを犯したときに素早く損切りする分別さえあれば、10回のうち3、4回しか正しい判断を下せなくても大金を儲けることができる。
・20-25%の利益を得るなら損失は7-8%で抑える。弱気相場で10-15%の利益しか出せないのであれば、許容範囲の損失は「3%」。3%の含み損が出た銘柄は、全て自動的に素早く損切りをする。例外はなし。
・どうしたら自分は間違った判断をしたと分かるか?答えは簡単、株価が買値を下回ったら、である。買値より1ポイント下落するたびに、間違っていた可能性が高まり、その代償も高くなる。
・損切りは投資に掛けられる唯一の保険。売った銘柄がすぐに上昇することは頻繁に起こり悔しい思いをするが、売った事が間違いだったと考えてはならない。悔しがるかわりに自動車保険と同じで、損失を最小限に抑えるという重要な目的を達成したと考える。
・覚えるべきルールと指針

・安い株を買うな。「一五〜三〇〇ドル」で取引されているナスダック銘柄や「一〇〇〜三〇〇ドル」で取引されているNYSE(ニューヨーク証券取引所)銘柄を中心に買うことだ。大化け銘柄のほとんどが三〇ドル以上のベースから現れる。二〇ドル以下のがらくたの山は避けること。
・過去三年間、年間のEPS(一株当たり利益)が毎年最低二五%上昇していて、翌年のEPSの見通しが三五%以上増加していること。大化け銘柄は二五%以上のEPSの伸率以上の収益を毎年稼いでいる。
・直近二つの四半期のEPSが二五%以上上昇していること(高いほど良い)。また、成長銘柄の多くは強大なキャッシュフローがある。
・直近三つの四半期の売上増加率が毎期上昇しているか、直近の売上げが最低三五%上昇しているか。
・素晴らしい、優れた新製品やサービスを持っていること。全体の製品が昇トレンドにあること。
・オプションや債券、優待株、商品先物には手を出さない。
・低迷する「古いアメリカ」ではなく、起業精神にあふれる「新しいアメリカ」を象徴する企業を買う。

大化け銘柄を買い逃す主な理由
•疑念、恐れ、知識の欠如。
•PERの低さにとらわれすぎる。
•割安そうに見える銘柄に飛びつく。
•数ヶ月前に安くなった株価を好む投資家が多いが、本当は新高値を付けている銘柄こそが大化けの候補。
•「市場は常にあなたより賢い」ことを理解せよ。
•ROE(株主資本利益率)が一七%以上の銘柄を買う。
•EPSや売上増加率が高いもの。
•「IBDスマートセクター」や「ブレイクアウト銘柄ランキング」を毎日確認。
•出来高が最低十万株以上あるものを選ぶ。

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2025年09月02日

購入済み

言わずと知れた

読んだことがある本でしたが電子版を買いました。売り方の章がもっとも参考になりました。何回も読もうと思います。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

なかなかハードな一冊。読み応えは充分。カップウィズハンドルを探したくなる。全体に渡って、週足チャートをベースに考えていたのが印象的。日足より捉えやすいのかもなぁ。損切りしないといけないというのも思い知らされます。他にも色々ふーんってことはあったけど忘れてしまうと思うので、時間おいて、自分がもっと成長できたらまた読んでみたい。終盤に投資信託やETFの話まで載ってて、これは今までの成長株投資と真反対だ!と書いてあって、すごい網羅性だなと思った。

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2021年07月08日

Posted by ブクログ

投資の実践手法として、是非身に着けたい考えが満載。どのようにして大きく上がる銘柄を探すのか。いかにして損を限定させるのか。この本に書かれていることはどれも極めて重要だ。肝に銘じておきたい一冊である。
株価が高すぎてリスクが高そうに見える銘柄は更に値上がりし、株価が低く割安に見える銘柄は更に値下がりする傾向に有る。
大きく成長しているとは、年間EPS増加率25~50%以上。それを減速せずに3年。ROEは最低でも17%、特に優れたものは25~50%。

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2015年01月27日

Posted by ブクログ

個別銘柄の機会投資は難易度が高く、成功者の投資手法は再現性が低い場合が多いが、この「CAN-SLIM」法は根拠や理由も明確でReasonableな投資手法。むしろ王道中の王道といっていい。機関投資家に対する個人投資家の機動性や裁量性を生かし、チャート読みの解説も納得性が高い。バートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー』で記されたようにインデックス投資に勝るものなしとは思いつつも、個別銘柄投資については非常におすすめの一冊である。

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2022年04月03日

Posted by ブクログ

覚えるべきルール抜粋
・過去3年間EPSが、毎年25%以上上昇している
・過去3年間売上増加率が毎期上昇、前年から25%上昇している
・ROEが17%以上ある
・購入時より上昇したら増した玉をし、ナンピンしてはいけない
・購入時より7〜8%下落したら売却するなどルールを決める

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2021年05月05日

Posted by ブクログ

投資家としての基本的な考え方が学べる。
時代が変わっても根本的な考え方、基礎が大事というのを教えてくれる。

時代に沿って変えない部分、アレンジを加える部分の両輪が大切と思った。

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2019年10月20日

Posted by ブクログ

成長株を見つけるには面白い本。
今では当たり前のことを提唱している。当時としては画期的だったんだろうな。

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2025年06月12日

Posted by ブクログ

株は価格が上昇中に買うべき、増し玉は最初より上がった時のみに買うべき。
高値付近で買うべき。
損切りを常に心がける。
常にチャートの研究をする。
毎回正しい判断はできない。間違ったとき損失を抑えること。
買値から7~8%下がったら損切。
赤いドレスを仕入れる。黄色いドレスはバーゲンにする。

ベースからブレイクしたら買う。戻ったら損切。
最も多いのは、カップウィズハンドル。カップの底は丸いほうが良い。
出来高の急増にも注意。
取っ手がない形もある。
ダブルボトム、正方形型、上昇後にフラッグが現れることは少ない。
ベース上のベース=ブレイクしたのに市場全体が下落のため、すぐ上でもみ合うこと。次に真っ先に上がる。

頂上を表すトップアンドショルダーは2つ目の型のほうが低い。

弱気相場では買わない。

EPSが大幅に上昇している銘柄を買う。
Perが高いからと言って空売りしない。
高すぎてリスクに感じる株はさらに値上がりする。株価が低く割安に見える銘柄はさらに値下がりする。

業界内で上位1~2位の株を買う。共振株は買わない。
弱気の日に異常な強さを示す銘柄を探す。

出来高が上昇したのに価格が下落した日は売り抜けの日。下落のサイン。

プットコールレートで強気か弱気を見る。
「孤高の相場師リバモン流投機術」

売り時は、勢いよく株価が上昇したとき。売った後にさらに上昇しても自分を攻めない。
20%上がったら売る。急速に上がった場合は別。
クライマックストップ=1日の上昇幅が拡大。売り抜けの兆候。
3回から4回のベース。

大きな利益を出す1~2銘柄を保有すること。
追証に応じない。

チャート集を毎週見て、買いポイントを書き出す。

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2019年09月28日

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