◽️オニールの成長株発掘法
・本書では大化け銘柄を選ぶ方法と、そこから生み出される利益を確定する方法を学ぶ。さらに失敗や損失を大きく減らす方法を学ぶ。
・株は価格が上昇中に買うべきで、下落中に買うべきではない。増し玉するなら、最初に買った価格よりもさらに上がったときにのみ買うべきであり、ナンピンをしてはならない。
・株を買うならその年の高値近辺で買うべきであり、価格が下がって安く思えるときに買ってはならない。比較的高くなった株を買うべきで、最安値を付けた株を買うべきではない。
・小さな損失のうちに素早く株を損切ることを常に心がけ、株価が回復するのを待ったりしてはいけない。
・PERを気にするのはほどほどに、
代わりに収益増加率、株価、出来高の動きなどすでに証明されている重要な要因に目を向け、その企業がその専門分野で他社よりも優れた製品を持ち最高収益を上げているかを考えるべき。
・チャートに精通しなければならない。
・売上、収益率、ROEのそれぞれが大幅に上昇し、機関投資家による買い集めを示している強いチャートパターンを見つけることで、銘柄選定と売買タイミングが大幅に改善される。
・株価が上向きになって買いポイントまで上昇するときは、1日当たりの出来高は通常に比べて少なくとも40〜50%は増えるはず。新しい主導銘柄が大きくブレイクアウトするときは、1日当たりの平均出来高が200-1,000%増えることも珍しくない。
・ここまで増加する理由はプロの機関投資家の買いが入ったから。一般の投資家は高値で買うのはリスクがあるから手を出さない。
・★適切な買いポイントは株価の以前の高値水準から5-10%下がったところで発生する。カップの取っ手部分の高値が買いポイントになるが、これはほとんどがベースの高値よりもやや低くなる。これは重要なので覚えておく。高値の更新まで待ったら手遅れ。カップの高値から取っ手を作り始めた高値を通って下向きになるトレンドラインを描くことで、少しだけ有利なスタートを切れる。
・株の購入を検討するなら、その銘柄の週単位の出来高を確認すること。
株価がベースラインを形成している時期に、出来高が週間平均出来高よりも多い週に注目して、そのうち株価が上昇して引けた週の方が、株価が下落して引けた週よりも多ければ好材料。
・成長を遂げる新興銘柄は、起業から5〜10年に収益率を最も急速に伸ばす傾向にある。
・本書は弱気相場では機能しない。強気相場に向けてチャートを研究して自分だけの売買ルールをつくる。
・株を買うときは、当四半期(最新の決算が発表された四半期)のEPSが前年同期比で、大きな伸びを示している銘柄を選ばなくてはならない。
・EPS(当期純利益を発行済み株式数で割る)増加率5〜10%では株価を大きく上昇させる力はない。
・直近の四半期のEPS増加率が前年同期比の25%以上であること。さらに過去2四半期続けて大幅にEPSが増加している銘柄を必ず選ぶ。
・年間EPSが過去3年連続で25%以上増加している銘柄であり、直近数四半期で高いEPSの増加を示していること、およびここ数年で着実に成功している記録が条件。新興企業の場合は直近5〜6四半期に大きなEPSの増加があり、さらにより大きな売上増加があることが条件。
・ROEは17%以上
・銘柄選択で最も重要視するべきはPERではなく、EPSの変化率が著しく増加しているか。
・重要な新製品や新サービスを生み出した企業、または経営陣が新しく変わったり業界内の基礎条件が著しく改善して利益を伸ばしている企業を選択。そのような銘柄の株価が正しいベース形成の揉み合いパターンから抜けでるまさにそのときに、出来高の増加を伴って新高値に近づいたり実際に新高値を付けた銘柄を厳選する。
・平均以上の投資成績を残している機関投資家が少なくとも数社は保有している銘柄で、さらに最近の四半期で機関投資家の数が増えた銘柄を買い銘柄の条件とすること。
・RSI80以上
・強いファンダメンタルを持つ企業、つまり独自の新製品や新サービスによってもたらされた大きな売上と増益を見せる銘柄を見つけだし、そのような銘柄が適切に形成されたベース期間から抜け出して強気相場で大きく上昇を始める前に、正しいタイミングで買う。
・間違いを犯したときに素早く損切りする分別さえあれば、10回のうち3、4回しか正しい判断を下せなくても大金を儲けることができる。
・20-25%の利益を得るなら損失は7-8%で抑える。弱気相場で10-15%の利益しか出せないのであれば、許容範囲の損失は「3%」。3%の含み損が出た銘柄は、全て自動的に素早く損切りをする。例外はなし。
・どうしたら自分は間違った判断をしたと分かるか?答えは簡単、株価が買値を下回ったら、である。買値より1ポイント下落するたびに、間違っていた可能性が高まり、その代償も高くなる。
・損切りは投資に掛けられる唯一の保険。売った銘柄がすぐに上昇することは頻繁に起こり悔しい思いをするが、売った事が間違いだったと考えてはならない。悔しがるかわりに自動車保険と同じで、損失を最小限に抑えるという重要な目的を達成したと考える。
・覚えるべきルールと指針
一
・安い株を買うな。「一五〜三〇〇ドル」で取引されているナスダック銘柄や「一〇〇〜三〇〇ドル」で取引されているNYSE(ニューヨーク証券取引所)銘柄を中心に買うことだ。大化け銘柄のほとんどが三〇ドル以上のベースから現れる。二〇ドル以下のがらくたの山は避けること。
・過去三年間、年間のEPS(一株当たり利益)が毎年最低二五%上昇していて、翌年のEPSの見通しが三五%以上増加していること。大化け銘柄は二五%以上のEPSの伸率以上の収益を毎年稼いでいる。
・直近二つの四半期のEPSが二五%以上上昇していること(高いほど良い)。また、成長銘柄の多くは強大なキャッシュフローがある。
・直近三つの四半期の売上増加率が毎期上昇しているか、直近の売上げが最低三五%上昇しているか。
・素晴らしい、優れた新製品やサービスを持っていること。全体の製品が昇トレンドにあること。
・オプションや債券、優待株、商品先物には手を出さない。
・低迷する「古いアメリカ」ではなく、起業精神にあふれる「新しいアメリカ」を象徴する企業を買う。
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大化け銘柄を買い逃す主な理由
•疑念、恐れ、知識の欠如。
•PERの低さにとらわれすぎる。
•割安そうに見える銘柄に飛びつく。
•数ヶ月前に安くなった株価を好む投資家が多いが、本当は新高値を付けている銘柄こそが大化けの候補。
•「市場は常にあなたより賢い」ことを理解せよ。
•ROE(株主資本利益率)が一七%以上の銘柄を買う。
•EPSや売上増加率が高いもの。
•「IBDスマートセクター」や「ブレイクアウト銘柄ランキング」を毎日確認。
•出来高が最低十万株以上あるものを選ぶ。