あらすじ
少年少女を救うのは、互いを想う力と一輪の花
母を亡くし絵を描けなくなった颯斗と、“いい子”の重圧に押しつぶされたあかり。
自分らしさを取り戻すための、高校生活がはじまる――。
主人公・矢崎颯斗が病気の母のために描いたのは、花瓶に生けたなでしこの絵。母を失ってからは思い出さないように逃げてきた彼の前に、小花あかりという底抜けに明るい少女が現れた。彼女の天真爛漫さに、なぜか憎まれ口を叩いてしまう颯斗だったが、正反対の二人はだんだんとその共通点と最初の出会いに辿り着く。明るさのうらに隠されたあかりの本当の姿を、颯斗は見つけ出し救うことができるのか。
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Posted by ブクログ
花のように瑞々しくて、優しいお話でした。
装丁の美しさとあらすじに惹かれて購入しました。
颯斗くんとあかりちゃん、
ふたりの周りにいる人たち。
それぞれが痛みを抱えていて、だけどすごく周りを思いやっている。
そんな優しさにキュンとしました。
高校生4人の恋愛模様は、ああ、青春っていいなぁ…と懐かしい気持ちになりました。
大人たちが子供の背中を押してくれていたのも心に残っています。
特に桜井先生、こんな先生が身近にいたらとても頼もしいだろうなぁ。
あかりちゃんの抱える事情は、完全に癒える日が来るかはわからないでしょうね。
それでも、颯斗くんが隣にいてくれるなら、きっと大丈夫なんだろうなぁ…と、
あったかい気持ちになりました!