あらすじ
「僕の任期は実質1日だったと思う。これだけグローバルに事業を展開していると、毎日どこかで何かの問題が発生している。(中略)毎日が決算発表であり、株主総会だった。そうやって1日1日を必死に生き抜いてきた結果、今日も生きている」(本書「おわりに」)豊田章男氏の5012日に及ぶ「闘い」のメッセージをともに紡いだ、現役のトヨタ自動車フェローによる初めての書。「私はジャーナリストでもなければ、アナリストでもない。ましてや作家でもない。豊田さんのもとで働いてきた一人のトヨタ社員に過ぎない。私が豊田さんから教わったことの1つに『肩書なんて関係ない。最後は見ている者が強い』ということがある。私は、部下として、意志を持った一人の人間として、豊田さんの闘う姿を、苦悩する姿を、嬉しそうに笑う姿をずっと見てきた。私が豊田さんの広報担当業務秘書になり、初めて挨拶をした2009年5月8日から、豊田さんがトップ交代を発表した2023年1月26日までの13年8か月、日数に換算すれば5012日。赤字転落、世界規模でのリコール問題、東日本大震災など数多の危機に直面する中で、いつしか豊田さんの想いを言語化し『メッセージ』にすることが私の役割となった」(同「はじめに」)
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Posted by ブクログ
成長とは差に絶望して差を埋めるための行動に涙を流すくらい本気で取り組むこと
①プロは一芸に秀でた専門性を持つ。自分のために自分を磨き続ける
・今より前に進むためには常に新しいチャレンジが必要。成長するとは前進と交代を繰り返して少しだけ前に進むこと。成長は全身だけではできない。
・これまでのセオリーは未来を拓くためのセオリーにならない
②現場を知っている人が一番偉い。問題があった際に前に出る人、手を汚せる人がエリート。
・ボスではなくリーダー。私ではなく我々、やれではなくやろう
・一番良くないのが無関心。自分以外や世の中に関心を持つ。I see you
・最初に井戸を掘った人を忘れてはならない
・涙は一生懸命やった人にしかでない。涙を流せないということは本気でやっていないということ
・意識が変われば行動が変わる。行動が変わっていないということは意識が変わっていないということ
③経営者とは責任者であり、責任をとるためには周りから信用、信頼されていなければとれない
・入口はオープンでも中に入った後は考えや行動を見て差をつける。イコールではなくフェアに扱う
・あえて皆のいる場でフランクに話すことで独裁者というイメージを払拭する
・無理にかみ合わせず、波風を立てることでお互い考えるきっかけになる