【感想・ネタバレ】桃井ナースがお邪魔しますのレビュー

あらすじ

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訪問看護師が差し出す手は、こんなにも温かくて頼もしい。
――前川ほまれ(小説家・看護師)
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桃井の明るさと不思議な力が利用者の心と謎を解きほぐす!

人気シリーズ「ナースの卯月に視えるもの」でデビューの著者、最新作! 元看護師の著者による、元気になれるあたたかなお仕事小説。

【内容紹介】
訪問看護師2年目、27歳の桃井由乃。ある日、いつものように利用者さんのお宅へ伺うと、部屋にいくつかの穴があいていた。触ってみると実際には穴はあいていない。「……家の怪異だ」。人の心が家に現れ怪異として見える桃井は、外見からは分かりづらい利用者さんの異変に気付き……。
カバー装画=丹地陽子
カバー装丁=bookwall

★医療業界から書店員さんまで、「励まされた」と感動の声、続々★
「自分の過去や家庭にも向き合い少しずつ進んでいく彼女に大変励まされた」くまざわ書店 調布店・柴崎莉沙さん
「この本を読んで、自分だけでがんばらず、頼ってもいいんだと思えるようになりました」訪問看護師・Uさん
「ストーリーの向かう先に、心温まり元気を貰えました」理学療法士・Tさん
「きっと読んで勇気づけられる人がいる」学校図書館・荒木久美さん
「誰の尊厳も諦めない、温かいことばが溢れていて励まさました」訪問看護師・Iさん
「数々のエピソードが看護師として自分の経験したことばかりで驚きました。自分の大切な人のために訪問看護を頼むことになったら桃井ナースに来てもらいたい」訪問看護師・Kさん

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『問題点にはすぐに目がいく。良くない検査値、改善すべき生活習慣、不安定な人間関係、処置や手技の方法••••••できていないことはすぐに気がつく。
だからこそ、意識して利用者さんやご家族がちゃんとできているところ、頑張っているところをしっかり見つけて、プラスのフィードバックをし、信頼関係を作っていかなければならないのだ。』

この言葉にはっとした。

異常の早期発見は
助けられる命が増えるかもしれないし
障害や後遺症を残す可能性を減らせるから
医療知識や経験が増える程
最悪の可能性を考えながら看護師してる。

でもそれだけじゃ駄目だと思う。

こんな時に看護学生の時の
看護学概論の授業を思い出すなぁ。

「病気で弱ってる時に看護をさせてもらっている。
 本当は家族にも見せたくないかもしれないのに、
 赤の他人の私たちは関わらせてもらっている。」

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ナースの卯月に視えるもの」の作者の最新作。

元看護士の描く物語は面白いだけではなく、訪問介護について勉強にもなる。
そしてこの物語を通して誰かに頼ることは悪くないと思えるようになった。

0
2025年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

訪問看護師が様々な家庭の看護・介護の実情を家の怪異というかたちで感じ取り、解消のために奔走するなかで、自分の両親の看護・介護とも向き合うお話。

私自身も両親の看護・介護は他人事じゃないんだけど、今までは考えるのを避けてきたんだと思う。
でも近い将来必ず起こる現実なんだよなぁと頭が痛くなってしまった。ある意味今この作品に出会えたのは何かの啓示と捉えて、自分でもいろいろ調べてみたいと思う。

物語の主人公である桃井看護師は暗い幼少期を過ごしながらも(だからこそなのかもだが)明るく、他人の心の機微に敏い女性で、いつでも看護対象やその家族にとって一番良いことは何なのかを考える心優しい人物だから好感が持てる。そんな彼女の周りを囲む同僚や友人もいい人たちばかりで、自然と読んでいる我々の心を癒してくれるだろう。

……正直暗い幼少期を送ってたからとはいえ、ちょっと環境に恵まれ過ぎてやしないかと思うが、そういうのとは正反対の現実から逃れたいから読んでいるので問題ないな!

年老いた家族な看護・介護問題という現実に向き合うと同時に、温かい職場・人間関係という現実にないものに触れられて2つの意味で涙が出ますよ……

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2025年10月05日

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