あらすじ
巫女修行中の姫菜子(きなこ)と環希(たまき)は、「相似巫女(そうじみこ)」と呼ばれるほどうり二つ。ある特別な夜、二人は伝統の神事に参加した。それは閉ざされた村の秘められた祭祀。灯影ゆらめく神託のとき、絶叫が響く。密室と化した本殿で、首と右腕が無い巫女が、祭壇の前に鎮座していた――。謎めいた六人の巫女、二つの家系、禍々しい惨劇の真相とは。〈巫女探偵〉姫菜子と環希の推理が冴えるミステリー。
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「相似巫女」探偵が魅力的!
女性コンビのミステリーを書かせたら随一の月原渉先生の新作。巫女達の隠れ里での密室殺人に「相似巫女」探偵が挑む!
真相と「動機」は哀しいのですが、カットバックされる相似巫女が心を通わせていく様子は心温まりました。そして、最後に足払いを食らいました!お見事です。一作では惜しいので是非続編を希望します。
Posted by ブクログ
月原渉さんの作品はミステリの中でも特に世界観が好みすぎるので時々無性に読みたくなる。この巫女探偵もシリーズ化するのだろうか。
使用人シズカがゴシックな雰囲気だったのに対し、こちらは戦後の因習がまだ漂う、和風の村が舞台。
現実的にあり得ないだろう、とか、なんでそんな風に思うの?(姉妹愛ってそんな風に表出するかなあとか)とも思いつつ、これをこの世界を構築するために必要なものと思うとそうだねって思える。このありそうで非現実的な隠れ里はこうでなければならないのだ。
トリックは、屋根裏だとばれて本殿の間だと大丈夫とはならないんじゃないかなとそこはひっかかった。変に構築されすぎたトリックではなく、筋の通ったものが最後に一気に開示され、犯人も抵抗なくあっさりと自供する。ここは、彼女たちの関係性からみて抗うことはしないだろうとは思ったけど。
私は、因習から最後は外国の人という逆説的な展開がとても興味深くおもしろく読めた。願わくばこれがすぐ外国人排斥や陰謀論を唱えるなんちゃって右翼が批評をしませんように。
Posted by ブクログ
瓜二つの『相似巫女』と呼ばれる二人の少女、六人の巫女と二つの家系、秘匿された隠し里、祭祀で起きた密室殺人が複雑に絡み合った本格ミステリーで、密室トリックは勿論それ以上にホワイダニットの哀しさが象徴的な作品だった。